2023/02/26 (日) 12:00 5
高知競輪場で開催されている「読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時30分発走予定。
滅多にかけてよこさない幼なじみから電話がかかってきた! 何かと思えばいきなりタケノコ掘りの誘い(催促)に「はあ? まだ早くねーか」とスルーしようとしたが、もう生えてると一方的に捲し立ててきた! 面倒くせーから、「オレは今高知だよ! 行けるわけねーべって…」
「へー高知か! 酒処だな。美味い酒が呑め羨ましい! オレの分まで呑んできてくれー、じゃあ帰ったら電話くれ」と言ってガシャン。そんなわけで奴の分も呑むはめに(^^;)。ここは酒の肴には事欠かねーし、毎晩ほろ酔い加減で上機嫌の日々だべ。お皿バンクの特徴がはっきり出てまくりは決まりづらい。もちろん力があればそんなことはお構いなし! だけど逃げ有利には違いない!
準決勝を振り返る。
10Rは波乱を呼んだレースとなった。新田祐大の前受けから、ヨシタク(吉田拓矢)が切り町田太我の主導権。渡邉雄太が叩くが出れず、新田のまくりが決まったと思われた。が、(佐藤)慎太郎さんの後へ切り替えた吉澤純平が突き抜け、新田の残りに香川雄介が伸び20万を越える大波乱。
11Rは犬伏湧也が新山響平を突っ張り北井佑季が3番手に入る。郡司浩平は北井の動きを当てにし過ぎ、その隙を突き守澤太志が外を強襲、成田和也が差しきりワンツー。
12Rは脇本雄太が早めにスパートしラインで決めた。
決勝戦は脇本VS新田の二分戦。逃げる脇本にまくる新田の公算が大。
並びを整理する。
北日本ラインの②新田祐大-⑨守澤太志-⑤成田和也、④吉澤純平-⑥香川雄介、近畿は①脇本雄太-⑦古性優作-⑧三谷竜生、単騎の③浅井康太(⇐②⑨⑤・④⑥・①⑦⑧・③)
脇本と新田の二分戦になっちまった! これなら新田がスタート決め前受けからになる。脇本が悠々と押さえマイペースの逃げで古性とゴール勝負の①=⑦が大本線。
さて新田はどう出る? 脇本がすんなり逃げて単騎の浅井、吉澤・香川ラインに切り替えられたら7番手ってわけだ! 逃げ有利な“お皿バンク”だもの、新田にもう為す術はね〜よ!
優勝を狙うには、アレしかない! アレとは、鳳凰賞のアレ! “必殺の飛びつき”ってこと! 古性と壮絶な番手争いを演じ、守澤の強襲⑨に新田が取り切り①②ってとこだべ! 本線だけで仕方ないかもよ! あえて妄想を捻ると伸び脚良い吉澤かな? 前のもつれを追い上げ①④になるよね?
高知だし? もう少し酔利すっか! 新田はダッシュが持ち味ってことは脇本が押さえてきたら合わすことができる! しかもそのまま逃げるとしたら? 守澤、成田、吉澤の⑨⑤④ボックス!
ウーン! 悪酔いしそう(^^;)
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。