2023/02/19 (日) 12:00 13
伊東温泉競輪場で開催されている「施設整備等協賛競輪in伊東温泉(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時40分発走予定。
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と諺に言われ、気候の事はもとより、深い意味があるんだよね。今回は気候で言えば三寒四温を繰り返し、春に向き始めてる! せっかく伊東に来たことだし、桜で有名な伊豆高原の『さくらの里』を覗きに。河津桜はほころび始め、一足早い春の様相。ソメイヨシノはまだ先になるのだろうが、満開になった姿を想像すると「花見で一杯」にたどりついちまうってわけだ! 伊東の温泉を満喫しつつ春を先取りし、車券に勤しむ作戦と洒落こむとすっかね!
勝ち上がりを含め主力どころに期待が集まるが、初日から波乱含みのレースが続き、思惑どおりにいかずメンタルに異変が…。何を買っていいやら?? 疑心暗鬼のオレをもうひとりのオレが俯瞰してみてるようで、冷静さを取り戻すのに苦労する。
準決勝を振り返るとするかね。
10Rは武田亮の逃げを中団から石塚輪太郎がまくるが、その上を隅田がまくり圧勝。強いの一言。
11Rは動きの激しいレースになり、主導権は青野将大が取りライン決着になるかと思ったが…。番手回りの竹内智彦がブロック、3番手佐藤愼太郎が中を割り二次予選を再現! 愼太郎さん恐るべし!
12Rは齋木翔多の逃げを阿部将大が先まくりを打ったが、山口拳矢がその上をまくる。スピードの違いを見せつける圧勝劇になった。
さて並びを整理していこう!
岐阜コンビは①山口拳矢-⑧川口聖二、準決勝と同様に東日本で⑤青野将大-②竹内智彦-⑥佐藤愼太郎、⑦阿部将大-③隅田洋介-④久保田泰弘、単騎の⑨石塚輪太郎(①⑧・⑤②⑥・⑦③④・⑨)。
初手は枠なりで山口が前受けか、スタートの早い阿部になる。阿部が前なら山口が切り青野を出させ、まくりVから川口の流れ込み①⑧。阿部に乗る隅田の強襲で①=③。阿部が青野を逃がし中団もある山口に合わせ先まくりだってあるが、そのときは隅田Vから阿部の残り③⑦が本線だべ!
妄想先取りは…、117期同士のライバル意識がメラメラ。とりわけ準決勝で力負けを喫した阿部が山口を意識しないわけがない。ではどう出る? 青野を出させ山口を8番手に。⑤②⑥⑨-⑦③④-①⑧で勝負どころを迎えるってわけだ! しかも阿部は早い仕掛けになれば山口を引き出すだけになるはず。車間を空け遅い仕掛けに持っていけばマイペースで逃げれる青野が恵まれるって事もあるよ。またまた竹内がまくりを阻止するブロックだってある。3番手愼太郎さんの突き抜けもおっかないね! ここにコースを見極め突っ込む隅田を加え⑤②⑥③ボックス車券を妄想の〆でいかが?
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。