2023/02/12 (日) 12:00 6
静岡競輪場で開催されている「たちあおい賞争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時35分発走予定。
節分を過ぎ立春を迎えたのにまたまた寒波が! 2日目には関東地区も降雪警報や注意報が出てる始末。温暖の地・静岡も寒さに凍りつく有り様だ! また、上がりタイムが示すとおりバンクは重い(>_<)。このハードなコンデションは、地脚と馬力にモノを言わす選手には持ってこいになるってわけ! とりわけ初日の町田太我と野口裕史は体格にモノをいわせ風を切って逃げ切った。二次予選10Rで野口裕史をまくりに行った松浦悠士が手こずり、行き切ったがそこまで。原口昌平のまくりに飲み込まれて大波乱! 体格差がモロに出たようだ。重いバンクコンデションが仇となった松浦だが、超一流の選手は修正力が高い! 準決勝の松浦はどんな戦略を練ってくるのか?
さて、準決勝を振り返る。
10Rは町田太我が前受けから大石剣士を突っ張る。緩めたところを中釜章成が出るが、すかさず町田が巻き返し松浦断然の展開。中団から大石がまくるが伸びず、ヨシタク(吉田拓矢)が後方から大外を突き抜けた。タマゲタのは佐々木眞也が中を突き2着に! 町田を利した松浦に不安を感じたのはオレだけではあるまい!
11Rは新山響平が前受けから突っ張り先行に出た。渡邉雄太は3番手に構え深谷知広は連結を外したがまくり追い込みで突き抜けた。
12Rは郡司浩平が前を取り、奥村諭志が押さえ逃げる。郡司浩平が巻き返し、清水裕友が合わせ出る。力勝負は清水裕友に軍配が上がり順当な結果になった。
さて、決勝戦の並びを整理する。
⑧渡邉雄太-①深谷知広-⑦郡司浩平-⑥佐々木眞也の南関勢、中国コンビは初日同様に⑨清水裕友-②松浦悠士、④ヨシタク-⑤守澤太志-③成田和也(⇐⑧①⑦⑥・⑨②・④⑤③)。
初手は南関の前受けから枠なりの並びに。勝負どころを迎えヨシタクが押さえに行くが、渡邉は突っ張り先行に出よう! この展開なら清水のまくりに合わせて深谷がバンマクを打ち郡司との直線勝負。仕上がりに不安ない深谷の押し切り①⑦、まくる清水の逆転①=⑨、ヨシタク、渡邉で叩き合いなら清水-松浦の⑨②までが本線予想になる。
妄想先取りは? 清水がスタートを決めたとき中団は南関勢になる。ではヨシタクはどう出る? もちろん渡邉を一旦押さえて先行体制に入る。すると渡邉が一気の巻き返しに出てこよう! この展開ならヨシタクは飛び付きに…。あっさり捌ければ清水に合わせバンマクって事に! するってえとのゴール勝負は守澤になるぞ! 妄想の結論はここだね!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。