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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【蒲生氏郷杯王座競輪予想】SS班不在で地元勢好調の“堅い”決勝! 隙を逃さぬベテランに期待する/決勝レース展望

2022/10/10 (月) 12:00 3

松阪競輪場で開催されている「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時30分発走予定。

松阪は牛もいいけど鳥も素晴らしい

 10月に入り朝夕寒さがしみる季節になってきた。久しぶりに現地に足を運んでみたが、何を羽織っていいものやら戸惑う! カミサンには「松阪はあったけーからまだ軽装でいい」と言ったが、来てみると思いのほか寒い…! しかたねーから「ワークマン」でジャンパーを購入するはめに…。前検日から手痛い出費だ! カミサンにこの出費は言えん! ってことで、こりゃ車券で回収するより手はねー(・∀・)

 それはそれとして腹が減っては戦になんねー。ブランド肉の松阪牛を…! と豪勢に考えたが、車券を購入する前だし、まだ早い。ここはガマンのとき。松阪は松阪牛だけが抜きん出て有名だが「鳥の網焼き」も結構いけるし、なんてったってお財布に優しい! 「錦爽鶏(きんそうどり)」は庶民の味方なのだ。まあ、オレの体型からして牛より鳥でダイエットだべー。かくしてオレは「鳥の網焼き」に嵌まったようだ。

開催3日目は雨の松阪競輪(撮影:島尻譲)

SS班、勝ち上がり逃す! 波乱起きた準決勝

 初日は『逃げたら負けよ』の松阪バンクを象徴するような結果に…! とりわけ9Rは人気を背負った町田太我が逃げて5着に沈んだ。一緒にイベントをやっていた山口健治さんも「ここはカタい」と勝負したが落胆の色を隠せずぼやく始末…!

 準決勝10RはSS班の清水裕友に三谷竜生、渡邉雄太の好調者が揃い激戦だった。木村弘の逃げで展開は諸橋愛。この後は誰が取るのか? と思ったが、三谷が上手く切り替えまくり諸橋とのゴール勝負を制した。

 11Rは新山響平が先行体制になり岩谷が叩き皿屋豊がまくり連結離れた浅井康太が冷静に対応し突き抜け地元ワンツー。12Rは人気のヨシタク・吉澤純平で野口裕史を叩き決まったかに思えたが、太田竜馬の強烈なまくり炸裂! 吉澤とヨシタクがゴール前落車で大波乱…! もう口があんぐり言葉も出ねー!

連覇目論む浅井康太は冷静な立ち回りを見せ勝ち上がった(撮影:島尻譲)

妄想先取りレース実況! 本線決着が色濃いが“ピンポイント”逃さぬベテランは軽視できない

 決勝戦にSS班3人が乗っていないとは…! まずは並びを整理する。地元勢は④皿屋豊-①浅井康太-⑨坂口晃輔、②太田竜馬-⑧大塚健一郎、⑤三谷竜生-⑦山田久徳-⑥岡光良、③諸橋愛は単騎(⇐④①⑨・②⑧・⑤⑦⑥・③)。

 すんなりなら太田が前受けとみる。三谷が切り、皿屋ラインを受ける展開だろう。番手浅井が抜け出し坂口の流れ込み①⑨。好調三谷がまくり浅井とのゴール勝負の①=⑤。その三谷がまくり切れば山田との⑤=⑦。ここまでが本線予想かね。

好調ぶりが際立っている三谷竜生(撮影:島尻譲)

 では妄想先取りは…。今回も切ないがやってみっか。皿屋の逃げは同じだが、まくる三谷を浅井が大きく牽制した時、もちろん坂口もこれに連動するってわけだ。するってーと百戦錬磨の諸橋の事! このピンポイントを見逃すはずがない。一気に内を突いてV。

 妄想は諸橋から山田が切り込み③⑦が本線になっちまうが、ここは手広く狙ってもジャンパーと鳥の網焼き代は稼げる。いやいや、やっぱり鳥より松阪牛でしょ(*^^)v

 場合によっては“キロ単位”でゲットできるかも…!

内が開けば隙を逃さぬベテラン諸橋愛がものにする(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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