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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】蒲生氏郷杯王座競輪に出場する浅井康太選手を解説!

2022/10/06 (木) 12:00 12

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は松阪競輪「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」に出場する浅井康太選手を解説する。

⚫︎浅井康太

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長180cm、体重は75kg。データだけ見たらとても競輪選手とは思えない“モデル体型”だ。しかし蓋を開けてみれば、競輪グランプリ2勝、そして現在も毎年競輪グランプリ争いをするトップレーサーなのだ。

 浅井選手は見た目からして素晴らしい。高身長でスラリと伸びた四肢(腕と手)は、スタイルの良さをさらに強調させる。骨盤は常に前傾しており立ち姿も美しい。

 そのうえ浅井選手は、骨格と柔軟性に長けている。レーサーにとって手足が長いと、自転車を漕ぐのが窮屈で不利な局面もあるが、浅井選手は柔らかい骨盤と肩甲骨でフォームをパタンと折りたたみ対応している。

 強い競輪選手というのは必ず“自転車との一体感”があるのだ。具体的に一体感を言語化するのは難しいが、“自転車に対して身体の収まりが良い”とでも言おうか。一言で言うと、ブサイクなフォームで強い選手は居ないと言うことなのだ。

 だたそんな浅井選手、今回の松阪記念では苦戦を強いられそうだ。地元戦となるが、いかんせん援軍が心もとない。もちろん自らがラインの先頭で動いてもいいのだが、より磐石にするためには、遠征連携も視野に入れての4日間になるだろう。

 浅井選手のクラスになると、味方の援軍がなくても、遠征勢を“受けて立つ”立場になるのが悩ましい。真価が問われるシリーズになる事はほぼ間違いないだろう。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 SS級の自力選手が、清水裕友選手と吉田拓矢選手しかおらず、他の選手達の台頭が期待される。対抗出来る筆頭格としては新山響平選手、太田竜馬選手、町田太我選手あたりが思い浮かぶが、全体的に自力選手で抜きん出た存在は居ない。

 S級2班では橋本優己選手が実に面白い。浅井選手は橋本優己選手あたりと連携出来れば、今後にも繋がってくる。全体的には混戦の4日間と言えるだろう。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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