やっぱりGIはおもしろい

　1965年オールスター競輪が行われて以来、川崎では実に55年ぶりとなるGI開催。あの頃は「特別競輪」と呼ばれ、今以上に威厳があったはず。タイトルとは死力を尽くして取るもの！ だからこそファンが熱狂する。伝え聞くところによれば、当時場内はファンで溢れかえり、バンク内にもファンを入れて決勝戦を観戦させたとのこと。我同郷の大先輩、輪聖・白鳥伸雄さんが優勝し、バンク内で観戦したファンが胴上げをしたという逸話が残る。今では考えられない光景だったろう。きっと今後もこんな事はねーよな！

　あれから半世紀が過ぎ、開催はコロナ禍で無観客となったが、テレビ観戦ながら、選手の熱い走りが伝わり、身を乗り出し食い入るレースが多い。やっぱりGIは違う！ おもしろい(*^^)v

　とりわけ一次予選、二次予選を快勝した北津留翼がいい！ 上がりタイムがズバ抜けていい！ SS班が霞んで見えるぞ！ってほどいい(>_<)！netkeirinの動画「全日本選抜徹底解説」の中でも北都留翼を取り上げていたが、オレの目に狂いはなかったってことだな(ホッ)

準決勝、SSがきっちり決勝へ乗ってきた

　準決勝10Ｒの細切れ戦は平原康多には得意中の得意分野。しくじる事はない！しかも自力型同士の脚の消耗合戦が続けばなおさらの事。ところが深谷知広が見違えるような強さを発揮した。和田健太郎を連れて2車で逃げちまった。3番手に好調の松本貴治ではヤバすぎる！まくられる！終わった！とオレは諦めムードだったが…。深谷は11,2秒の強烈なタイムで逃げ切ってしまった、こりゃスゲー。怪童復活を予感させる一撃で、俄然決勝戦が面白くなってきた(^^)

　11Rは新山響平の先行を清水裕友がサッと切り替え3番手確保。これで勝負あった！まくって松浦悠士との直線勝負でも振り切った清水はもう大丈夫。密かに期待していたキ・タ・ツ・ル・〜！ は遠すぎた(T-T) 明日がある！ そこでまた勝ってくれ〜！

　12Ｒは高橋晋也の逃げを郡司浩平が5番手からまくり、高橋を利した守澤太志には届かなかったが2着で決勝戦に。終わってみれば準決勝に乗ったSS班6人全員が決勝戦だ！ 深谷を使う郡司が頭ひとつリードなんだべな!(^^)!

　…、…、ということで妄想はない(^o^)丿 深谷知広が逃げて郡司浩平の地元優勝！ 2着探し、デキのいい清水がかろうじて逆転あるかどうか？ キッパリこれしか浮かばないよ！ …いやいや、ここで締めたらオレの妄想コラムは出る幕がないってもんよ(@_@)

妄想先取りレース実況！ 怪童・深谷知広の復活劇

　スタートは松浦悠士で、清水裕友を迎え入れる形で、⑨清水裕友-②松浦悠士-⑥園田匠、中団は郡司浩平が取り、④深谷知広-⑦郡司浩平-①和田健太郎の南関勢、これに単騎となった⑤守澤太志が続き、後方に③平原康多-⑧諸橋愛の関東・隠れ新潟コンビ。(⇐⑨②⑥・④⑦①・⑤・③⑧）

　勝負所で平原が前に行き飛びつきを狙う！ 準決勝で深谷の逃げを体感しているのだから当たり前のこと！ これで深谷はマイペースで逃げ切り復活優勝！ 守澤も追い上げてここに参戦。深谷のデキを見るに、逃げ切りで制することは全然ある。これが妄想その1だ。

レース巧者・平原の意のままに！ の展開も

　続いて妄想その2。前受けは清水、ここまでは一緒。中団も深谷でこれも一緒。違うのは、平原が深谷を蓋して、後方に下げさせる策を取った時。しびれを切らして清水が逃げ、襲いかかる深谷と先行争いの消耗合戦を演出。まさしくレース巧者の平原なればこその策…。

　これなら「平原さんまくってね(^^)」で平原Vの諸橋流れ込みで決着。でもそうなると、記憶に新しい高松記念「玉藻杯争覇戦」の再戦になるかもしれないな。松浦との壮絶なデッドヒートふたたび！ これもあるある！

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