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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

【日本選手権競輪予想】穴狙いは8レースで! 前でもがき合っても松浦が間に合わない!?

2022/05/07 (土) 21:30 4

GI週特別コラム「山田裕仁の一発逆転!波乱注意報」がスタート! 輪界のレジェンドであり解説者として活躍中の山田裕仁さんが、波乱になりそうなレースを厳選ピックアップ。第2回は中四国ラインが人気を集めそうないわき平8Rです。

【予想レース】
いわき平8R 日本選手権競輪(GI)S級優秀

①新山響平(107期=青森・28歳)
②松岡健介(87期=兵庫・43歳)
③松浦悠士(98期=広島・31歳)
④東龍之介(96期=神奈川・32歳)
⑤成田和也(88期=福島・43歳)
⑥高橋晋也(115期=福島・27歳)
⑦太田竜馬(109期=徳島・26歳)
⑧三宅達也(79期=岡山・44歳)
⑨松井宏佑(113期=神奈川・29歳)

【並び予想】
←⑥①⑤(北日本)②(単騎)⑦③⑧(中四国)⑨④(南関東)

中四国の捲りが届かないパターンを狙い打つ!

 今回のダービーで「デキがよくない」とハッキリ言いきれるのが、昨年のダービー王である③松浦だ。ダービー前に出場していた武雄記念では決勝戦に勝ち上がれず、さらに今節でも6着、5着で二次予選敗退と、精彩を欠く走りが続いている。土曜日8Rの特選では1着と人気に応えたが、あれは前を走る小川が強いレースをしたからこそ。③松浦自身の調子が上がっているかどうかは、微妙なところだろう。

 日曜日は、中四国ラインの番手から勝負する③松浦。かなり調子がいい⑦太田が先頭を任されたことや、土曜日に1着をとったことなどから、ここは人気の中心となりそうだ。しかし、いわゆる「負け戦」とはいえ出場選手のレベルは高く、土曜日のレースのようにはいかない可能性が大。地元の“意地”をみせたい北日本勢を筆頭に、中四国ラインを徹底マークで臨んでくるはずである。

 主導権を奪うのは北日本ラインで、初手で前受けしてからいったん下げて、打鐘前から一気のカマシ先行を仕掛けてきそう。北日本の先頭を走る⑥高橋が最終バックまで踏ん張り、そこから番手の①新山が、捲ってくる⑦太田の仕掛けに合わせて番手捲り。スピードのある両者の「二段駆け」だけに、いくら⑦太田の調子がよくとも、キッチリ合わされてしまうとかなり厳しい。

 北日本と中四国が前でもがき合うような展開になると③松浦の出番だが、それでも現在のデキだと不安が先に立つ。⑦太田の捲りが不発に終わってから切り替えた場合はなおさらで、直線の長いいわき平バンクでも、間に合わない可能性が高い。逆に、北日本の後ろで勝機をうかがう単騎の②松岡は、展開が向いての突っ込みがおおいに期待できるはず。推奨買い目には入れていないが、ここを2着で狙ってみるのも面白い。

 車券の中心は北日本の2〜3番手である①新山と⑤成田で、⑤成田が直線で差すケースも十分に考えられる。捲る中四国の⑦太田と③松浦は3着候補として押さえるが、2着に届くパターンまで押さえるかどうかは、直前のオッズ次第か。南関東勢は、展開次第で⑨松井が上位に食い込んでくる可能性アリだが、こちらも3着候補までとした。この8点をベースに微調整してもらえば、悪くない配当が狙えるはずだ。

【推奨買い目】
①⑤-①⑤→②③⑦⑨(8点)

成田は頭まで考えたい(撮影:島尻譲)

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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

山田裕仁

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校第61期卒。KEIRINグランプリ97年、2002年、2003年を制覇するなど、競輪界を代表する選手として圧倒的な存在感を示す。2002年には年間獲得賞金額2憶4434万8500円を記録し、最高記録を達成。2018年に三谷竜生選手に破られるまで、長らく最高記録を保持した。年間賞金王2回、通算成績2110戦612勝。netkeirinでは当コラムのほかに、グレードレースを総括する「山田裕仁のスゴいレース回顧」も担当。

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