2022/04/23 (土) 12:00 18
競輪選手引退を発表した高木真備選手。今回は、選手生活最後に撮影したお写真とともに、開催中の思い出を語ります。(撮影協力:たちかわ競輪場)
ーー真備さんが競輪選手人生を振り返ったとき、記憶の多くを占める瞬間は?
時間でいったら練習が長いけど、やっぱりレースは長く感じます。勝負自体は一瞬ですが、めちゃくちゃ長いんです!
例えばお昼のレースだったら、朝ごはんどれぐらい食べたらレースのときにおなか一杯になりすぎず、空きすぎず…かなあ、と考えたり。そこからがレースって、意識して生活しなきゃいけません。何分前になったらアップするとか計算したりしなきゃいけないから…長いなあ、って思います。
ーーお客さんが見られない瞬間から、ずっと戦っていたんですね。確かにおなかの空き具合は大事そうです。レース直前には食べられないですもんね。
食べちゃうときもありました(笑)。これ本当に食べて大丈夫かなって、自分のおなかと相談して。だんだん感覚を覚えてくるんですよ。このタイミングでこのぐらい食べたら平気だな、とか。いいときのおなかの状態を探って学びました。
レース前にお菓子を食べていたら、「こんな時間に食べて大丈夫!?」と心配されたこともありましたが、実は私の中では計算してたんですよ!
ーーレースの前もお菓子を食べる…、真備さんらしくていいですね。
昔は開催のとき、“お菓子バッグ”に山盛りお菓子をいれて持って行ってました。食べきれなかったものはそのまま入れておいて、次の開催に持っていくんです。最近は開催中食べきれる量だけ買うようになって…ちょっと大人になりましたね(笑)。
ーーいつもお菓子を買いに行く場所はありましたか?
コンビニで買っていました。高級なお菓子も好きだけど、普通のお菓子が好きなんです! 駄菓子とか、ポテチとか。
でも、同期がいるときは、前検日の前日にスーパーまで行ってました。誰が何を買っていくか、被らないように担当を決めるんですよ。
ーー最後に、netkeirinでの思い出を教えてください!
服とか私本当にいつもパーカーとGパンみたいな普通の格好しかしないので、普段着られないような服を着て、メイクもしっかりしてもらって…私からしたら、非日常みたいな感覚を味わわせてもらいました。
一番忘れられないのは、蚊のときです! 思い出しても笑えます。カシャッ!パチパチパチ!みたいな…すごい楽しかったです(笑)。
連載終了まで残り2回に迫りました。次回更新は、5月1日(日)の予定です。最後までどうぞご覧ください。
カメラマン:Kenji Onose
Hair & Make-up:井出弓
協力:たちかわ競輪場
取材・構成:netkeirin編集部 伊藤千裕
高木真備
Takagi Makibi
ガールズケイリン106期。2014年に奈良競輪場でデビューし、玉野競輪場で初優勝する。2016年のガールズケイリンコレクションでファン投票1位を獲得して、優勝。同年末にガールズグランプリ初出場を果たす。2020年には、特別競輪ガールズケイリンフェスティバル(いわき平)で完全優勝し、同年のガールズケイリンコレクション(伊東)も優勝した。