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鈴木誠のハイブリッド展望

【松戸GIII・決勝展望】地元の意地にかけても負けられない! 注目は千葉のツートップ!

2020/12/13 (日) 12:00 1

こんにちは、鈴木誠です。本日から、いよいよボクのコラム「鈴木誠のハイブリッド展望」がスタートします。このコラムでは、記念レース以上の決勝の模様をレース展開や選手同士の駆け引き、思惑といった戦略面から予想、解説していきます。元選手としての視点を生かして、皆さんの予想のお役に立てるようなレース展望を毎週お届けしますので、お楽しみに!

 では、記念すべき第1回目の今日は、松戸競輪場で開催されている「滝澤正光杯in松戸」(GIII・千葉記念)の展望をお届けします。

 この時期の松戸のバンクは風が冷たく、選手として走っていた頃にも、空気が一際重いような印象がありました。333mバンクということで、早めに仕掛けなければいけませんが、先行がかかりきれないので、必然的に捲りが多くなります。

 一方、気温の高い夏だと先行が残る傾向にあるので、そのあたりも今後の予想に役立てていただければと思います。

 決勝の並びですが茨城が吉澤-武田-芦澤の3名、熊本が上田-中本、千葉が岩本-和田と2名でまとまり、単騎となった佐々木と近藤でラインを組むことになりました。

 準決勝で印象に残っているのは、千葉の両者で決まった12レースです。勝った岩本選手ですが、以前だとトップスピードがありながらも、巻き返していくときのスピードは見劣って見えました。それでも、最近は巻き返していくときのスピードもかなり良くなってきましたし、この準決勝も残り1周をかましていったように、調子もかなりいいと見ています。

 今回、先行選手には吉澤選手、上田選手、佐々木選手がいますが、そのなかで唯一の3連勝をあげている佐々木選手は、すべて捲りで勝ち上がっており、この決勝でも同じレースをしてくるのではと思います。

 3人でラインを組むことになるのが、茨城の先頭を走る吉澤選手です。以前は番手に入った武田選手の前で先行していましたが、今では吉澤選手のほうが点数が高いこともありますし、自分が勝ちに行くタイミングで踏み出していくことになりそうです。

 決勝の先行選手のなかでは最も若い上田選手ですが、二次予選でも中本選手を引き連れて、ワンツーフィニッシュを果たしており、この並びで先行するのは上田選手だと見ています。その上田選手の上を叩ける走りが期待できるのが、岩本選手ではないでしょうか。

 本命と対抗は千葉の両者だと見ています。あとはこの3日間で、体調が良さそうなのが吉澤選手と中本選手です。とくに中本選手は千葉の2人がかましていったとき、熊本の2人がその後ろに入れそうなだけに、有利な流れになると見ています。

 3人が並ぶ茨城は有利ではありますが、他の先行選手に比べると、吉澤選手は踏みだしが甘い気がするので、どう仕掛けてくるのかがポイントとなりそうです。

 まとめとなりますが、本命は岩本選手で、対抗は和田選手。連下は中本選手で、穴は吉澤選手です。車券は3連単で5⇔1-342と、5⇔3-12で狙ってみたいと思います。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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