2025/06/10(火) 19:00
富山競輪場において「富山市合併20周年記念 第13回大阪・関西万博協賛競輪G3」が6月12日(木)から15日(日)までの4日間シリーズで争われる。高松宮記念杯競輪G1直前とあって、S級S班をはじめとする上位級の参戦は少ないが、上位級不在だからこそ、この好機を逃すまいと、全選手が虎視眈々と「優勝」の二文字を狙ってくる。富山333バンクで繰り広げられる4日間のスピード戦に期待したい。
なお、同日程で四日市競輪G3がナイター開催されるため、富山競輪G3の最終レースは4日間ともに15時30分発走予定となっている。通常より早いので、要注意。
◆初日の出走表(12日更新)はこちらでチェック
【初日第12レース=初特選】
1/三宅達也(S1・岡山79期)
2/佐藤一伸(S1・福島94期)
3/野田源一(S1・福岡81期)
4/武田豊樹(S1・茨城88期)
5/岡崎智哉(S1・大阪96期)
6/岡本総(S1・愛知105期)
7/柏野智典(S1・岡山88期)
8/橋本壮史(S1・茨城119期)
9/松本秀之介(S1・熊本117期)
並び想定は
9松本-7柏野-1三宅
8橋本-4武田
5岡崎-6岡本
2佐藤(単騎)
3野田(単騎)
(※6月11日追記)
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まさに激戦必至!このチャンスを掴むのは?
各地区とも戦力に大きな差は無く、まさに「混戦必至」のシリーズをなりそうだ。その中でも中心視したいのは、争覇級の自力型が名を連ねる近畿勢か。4月前橋F1優勝の高久保雄介はG3初優勝の好機だし、2度のG3優勝ある南潤、近況コンスタントに優出を重ねる岸田剛、4月いわき平でS級初優勝の谷和也らがけん引していく。最近は落失でリズムは悪いが岡崎智哉の巻き返し、富山記念を連覇した実績を持つ稲垣裕之らが加わり、連携のバリエーションも豊富になりそうだ。
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柏野智典が鋭く差し迫る
柏野智典の差し脚にも期待が集まる。4月久留米F1では藤井侑吾の先行を差し切り優勝。日本選手権でも好展開をしっかりと着に結び付けて一次予選・二次予選を連勝している。果敢に仕掛けて強じんな先行力を発揮する町田太我、こちらも追い脚鋭い三宅達也らと好連携して、念願のG3初優勝が視野に入る。四国からは5月函館F1優勝の久田裕也や久米康平も参戦で、中四国連携なら戦力はさらに強まる。
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地元からは村田祐樹の躍動期待
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一撃ある面々が多数参戦!
関東はベテランの武田豊樹が堅調だ。5月宇都宮記念、6月取手記念は決勝進出こそ逃しているが、ともにシリーズ3連対している。同県の橋本壮史は2年前にこの万博協賛G3を久留米で優勝。今年3月大垣での万博協賛G3でも決勝に進出しており、今回も侮れない。
ほかにもガッツマーカーの内藤秀久や、5月平塚記念で予選を連勝している松本秀之介も十分に上位進出が見込める。
誰にでも、どの地区にもチャンスがありそうな今開催。富山333バンクのゴール線を真っ先に駆け抜けるのは誰か。注目のシリーズが幕を開ける。
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【過去の富山競輪グレードレース・プレイバック】
昨年8月に開催された富山記念「瑞峰立山賞争奪戦」G3は石塚輪太郎マークから古性優作が捲りで抜け出し優勝した。
2024年8月富山記念G3
優勝:古性優作
2023年8月富山記念G3
優勝:郡司浩平
2022年11月施設整備等協賛競輪G3
優勝:飯野祐太
2022年8月富山記念G3
優勝:松浦悠士
2021年7月富山記念G3
優勝:稲垣裕之
2020年8月富山記念G3
優勝:稲垣裕之
2019年9月富山記念G3
優勝:松浦悠士
2018年9月富山記念G3
優勝:浅井康太
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【過去の万博協賛競輪G3・プレイバック】
今年3月に大垣で行われた第12回万博協賛G3は地元の志田がG3初優勝を達成した。
2025年3月大垣G3
第12回優勝:志田龍星
2024年10月川崎G3
第10回優勝:福田知也
2024年6月奈良G3
第9回優勝:大矢崇弘
2024年3月武雄G3
第8回優勝:山田庸平
2023年8月和歌山G3
第6回優勝:金子幸央
2023年4月久留米G3
第5回優勝:橋本壮史
2022年8月岸和田G3
第3回優勝:山本伸一
2021年6月福井G3
第1回優勝:柴崎淳
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【今開催のS級戦・勝ち上がり】
S級9車立て・12レース4日制
◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選
【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選
◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。
◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝
※勝ち上がり表PDFはこちら
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◆富山バンクの特性
周長333m、みなし直線は43.0m。333バンクの中では、みなし直線は長い方ではあるが、全国的には6番目の短さで、小回りの先行有利なバンクといえる。連対時の決まり手は、1着は逃げ27%、捲り36%、差し37%、2着は逃げ22%、捲り13%、差し19%。マーク46%。クセはなく、走りやすいバンクとされるが、333の特徴で逃げ・捲りといった自力の押し切りが多い傾向だ。バックストレッチで追い風が吹くことも、自力型には優位に働く。バンクレコードは(23年4月11日)に小堺浩二が更新した8秒9。
※掲載データは6月10日現在
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なお、同日程でナイター開催される四日市競輪G3の直前展望はこちら
(P-Navi編集部)