2022/08/23(火) 19:23
富山競輪開設71周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」最終日
8月20日から4日間の日程で開催された富山競輪開設71周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」。初日こそ荒天に見舞われたものの、3日目には夏空が顔を出して晴天のもとで好レースが繰り広げられた。
初日には、岐阜支部所属で富山県出身の志田龍星が先行逃げ切り。準決勝で敗れ、決勝進出の壁を越えることはできなかったが、力強いレースでアピールを果たした。また、同記念を連覇していた稲垣裕之も準決勝で敗退し、3連覇はならず。
決勝には、2日目以降を連勝で勝ち進んだ岐阜の山口拳矢や竹内雄作が持ち味の自力を発揮して進出。オールスターでの落車の影響が心配されていた平原康多や、さすがのレースぶりを見せる松浦悠士、しっかりと決勝まで勝ち進んだ。
決勝レースは、残り2周半でレースを動かした松浦悠士が、主導権を握った中部ラインの3番手を確保。最終HSで山口拳矢の番手から仕掛けて出た竹内雄作のスピードを活かして、最終BSからスパートした松浦が、平原康多と大接戦のゴール勝負を制して、当地記念は3年ぶり2回目の制覇。通算16回目のG3優勝で貫禄を見せつけた。
※3日目のレポートはこちら
【富山競輪G3(最終日)11R=S級決勝】
1/平原康多(SS・埼玉87期)
2/荒井崇博(S1・佐賀82期)
3/小倉竜二(S1・徳島77期)
4/和田圭(S1・宮城92期)
5/松浦悠士(SS・広島98期)
6/竹内雄作(S1・岐阜99期)
7/宿口陽一(SS・埼玉91期)
8/山口拳矢(S1・岐阜117期)
9/吉澤純平(S1・茨城101期)
【レース展開】
誘導以下、9吉澤-7宿口-1平原-4和田、2荒井、8山口-6竹内、5松浦-3小倉で周回。青板BSで松浦が上昇を開始して吉澤をおさえて先頭に立つと、すぐさま山口がスパートして、赤板で松浦を叩いて中部両者が先手を奪う。松浦が3番手、吉澤が5番手で打鐘を通過。最終HSでは山口マークの竹内が番手捲りを打ち、後位は松浦がキープ。吉澤も仕掛けるが不発で後退し、宿口が自力発動で捲りで迫るも、松浦マークの小倉のけん制もあり、これも不発。竹内を追った松浦が捲りで抜け出し、直線で差し脚を伸ばしてきた平原とのゴール前勝負となるが、タイヤ差しのいだ松浦が優勝ゴール。2着に平原が入り、3着は和田が入線した。
【富山競輪G3(最終日)11R=決勝結果】
2車単5-1 920円(3番人気)
3連単5-1-4 6,900円(21番人気)
決まり手:捲り-差し
優勝/松浦悠士(SS・広島98期)
今回成績/特2・二1・準1・決1
次走出場予定/岐阜G3(9月1日~4日)
組み立ては、一番前よりは後ろかなと思っていたのですが、関東勢が前で、突っ張られたら終わってしまうので、2周半からカマすくらいの感じで仕掛けました。中部勢は赤板で仕掛けた山口(拳矢)君がペースを緩めたら、竹内(雄作)さんも番手捲りを出渋るかなと思ったのですが、全開で仕掛けていったので、早めに踏み出してくれるのを期待しながら3番手に。最終BSでは、仕掛けずに後方から抜かれるよりも、しっかり仕掛けてから抜かれる方が後悔が残らないので踏み出しました。
ゴールでは、(平原に)抜かれた感じがありました。2周半と赤板のところは全開で踏んで脚が残っていなかったので、33バンクで良かったですね。今日のメンバーで押し切れたことは成長できたと思います。この後、岐阜記念や共同通信社杯、寛仁親王牌などが控えていますが、しっかり疲労をとって、いい走りを見せられるように頑張ります。応援をよろしくお願いします。
\富山競輪G3(最終日)注目選手・ピックアップ/
【最終日・3R=S級選抜】
同期の絆と強い思いで疾走
2着/佐々木豪(S1・愛媛109期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
毎回「やってやるぞっ」と、気持ちを入れて走っていますが、競輪学校時代から仲良くしていて、同期の絆のようなものがある瓜生(崇智)さんが後ろに付くと、特に強い思いで走れるのかなと思います。レースが詰まっている中でのオールスター競輪に参戦して約10日間を走って、疲れが抜けない状態で富山記念に参加。初日から自分に流れを持ってこられず、レース感も今ひとつだったのかなと思います。それでも、最終日に形のあるレースが出来て良かったです。この後は、一度気持ちを落ち着かせ、身体を作り直して頑張りたいと思います。
【最終日・7R=S級特選】
この悔しさをバネにして
2着/岩谷拓磨(S1・福岡115期)
最終BSで身体も半分前に出ていたので、乗り越えたと思ったのですが、(西村光太が)ずっと内にいて、やばいと思いました。今回のでデキは、オールスター競輪の参戦のままでした。少し疲れはありましたが、脚の感じは良かったので、2日目に勝ち上がれていたらどうなっていたのかなと思っていたと同時に、力不足の自分に怒りも感じています。生まれも育ちも19年間この地、地元富山のファンにいい走りをもっと見せたかったので悔しいです。来年、もし呼んでいただいた時は、思いっきり頑張ります。(P-Navi編集部)