2023/08/13(日) 17:09
第6回大阪・関西万博協賛競輪G3(最終日)
和歌山競輪場で10日から13日の日程で開催された第6回大阪・関西万博協賛競輪。
オールスター競輪直前の開催とあって、オールスター出場メンバーは不在だったが、傑出者不在のシリーズは初日から熱戦が展開された。その中、3連勝で勝ち上がったのは小林泰正で、さらに金子幸央、芦澤大輔と、準決勝はすべて関東勢が1着で突破。決勝でも唯一の3車ラインを形成した。また近畿地区からは岡崎智哉、さらに和歌山の古賀勝大が、地元の声援を背に決勝進出。ほかにもG3優勝経験のある阿部力也や、今節得点上位の中村圭志らが勝ち上がり、決勝はどのラインにもチャンスがある4分戦となった。
迎えた決勝は、岡崎智哉が主導権取りに出て、機動型が激しく火花を散らす中、小林泰正の仕掛けに乗った金子幸央が大外を伸びて優勝のゴール。昨年の宇都宮記念では悔しい準優勝に終わったが、念願のG3初優勝を達成した。
※準決勝のレポートはこちら
【和歌山競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/岡崎智哉(S1・大阪96期)
2/中村圭志(S1・熊本86期)
3/小林泰正(S2・群馬113期)
4/金子幸央(S2・栃木101期)
5/阿部力也(S1・宮城100期)
6/立部楓真(S2・佐賀115期)
7/竹山陵太(S2・宮城91期)
8/古賀勝大(S2・和歌山115期)
9/芦澤大輔(S2・茨城90期)
【レース展開】
誘導以下、3小林-4金子-9芦澤、1岡崎-8古賀、5阿部-7竹山、6立部-2中村で周回。まず立部が上昇して、赤板過ぎに小林を抑えて先頭。すぐさま岡崎が仕掛けて立部をかわすと、打鐘過ぎに立部が3番手から内をすくって番手を狙う。岡崎の先行で、最終HSでは古賀も番手に追い上げて並走になると、今度は小林が仕掛けていく。小林が前団に迫ると、番手を取り切った立部も捲りを打ち、岡崎、立部、小林が並んで最終4コーナーを迎える。直線を向いて、3車の自力勝負から小林が抜け出し、小林マークの金子が鋭く伸びて優勝のゴール。直線うまく外に持ち出して伸びた阿部が2着、関東3番手の芦澤が3着に入線した。
【和歌山競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単4-5 4,040円(17番人気)
3連単4-5-9 15,380円(36番人気)
決まり手:差し-差し
優勝/金子幸央(S2・栃木101期)
今回成績/一3・二1・準1・決1
次走出場予定/前橋F1(8月28日~30日)
嬉しい、ただそれだけですね。
道中は小林君の後輪だけ見て、全信頼で付いていきました。打鐘で見たら、(前が)モガキ合っている感じがあったので、これは関東勢にチャンスだ、展開的に向いたかなと思っていました。あとは小林(泰正)君がどこまで行ってくれるか。最後は小林君が止まったので、外を踏ませてもらいました。
流れも向いていたし、気持ちも向いていたので、落ち着いてレースも見えていたと思います。
今まで記念の決勝やF1のレースで失敗が多かったのですが、今開催は、「あの時は失敗したけど、今日はしなかったな」と毎日、良い反省が多かったので、非常に良かったです。
昨年の地元記念は2着で、すごく悔しかったので。今年こうしてG3優勝できて良かったです。
競輪祭の権利も取れましたね。2着と優勝では雲泥の差があるので、プライドを持って臨みたいです。
次の目標は乗ったことがないG1の決勝。今回はオールスターメンバーがいなかったので、まだまだ上を目指してしっかりやっていきたいと思います。
今日はラインの結束のおかげで優勝できました。これからも一走、一走、頑張ります。
(P-Navi編集部)