2024/09/01(日) 19:00
2024年9月1日 富山競輪
大阪・関西万博協賛
開設73周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」G3(最終日)
開催前から台風の影響が心配された富山競輪開設73周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」G3だったが、滞りなく最終日を迎えた。レースは、333バンク特有の先頭が目まぐるしく入れ替わる展開で、息もつかせぬ戦いが続いた。その中でも力を発揮したのは、第67回オールスター競輪を制したばかりの古性優作、そして同じくSSの新山響平で、ここまでの上位戦の疲れこそ見せるものの、持ち前の自在性や他を寄せ付けない自力で力の違いを見せつけ、順当に決勝へ勝ち進んだ。また、窓場千加頼の躍進などで近況活気のある近畿地区から、石塚輪太郎が展開に応じた走りで存在感を示して決勝進出を果たした。
新山と石塚の2人がそれぞれ4車ラインの先頭を任され激突した決勝は、石塚と新山の主導権争いが最終BSまで続く展開を冷静に見極めた古性が、石塚の番手から抜け出して優勝のゴール。今年5月の函館以来、通算12回目のG3優勝を手にした。
※3日目準決勝レポートはこちら
***************
【最終日12R=S級決勝】
1/守澤太志(S1・秋田96期)
2/古性優作(SS・大阪100期)
3/内藤秀久(S1・神奈川89期)
4/井上昌己(S1・長崎86期)
5/吉田拓矢(S2・茨城107期)
6/石塚輪太郎(S1・和歌山105期)
7/新山響平(SS・青森107期)
8/香川雄介(S1・香川76期)
9/菅田壱道(S1・宮城91期)
【レース展開】
誘導以下、6石塚-2古性-4井上-8香川、5吉田、7新山-9菅田-1守澤-3内藤で周回。赤板前の4コーナーから新山が仕掛けるが、石塚は突っ張っていく。石塚と新山の先行争いとなり、打鐘を通過。両者の争いは最終HS、最終BSまで続き、外から守澤も捲りを打ってくる。最終BSで石塚マークの古性が仕掛けて、新山をけん制すると、そのまま抜け出して優勝のゴール。古性を追った菅田をゴール前でかわした吉田が2着。菅田が3着に入線した。
【最終日12R=富山競輪G3決勝】
2車単2-5 1,190円(5番人気)
3連単2-5-9 5,900円(22番人気)
決まり手:捲り-差し
優勝/古性優作(SS・大阪100期)
※チャリレンジャー
今回戦績:特1・二1・準2・決1
次走出場予定:共同通信社杯G2(宇都宮/9月13日〜16日)
前からの組み立てがいいと、しっかり取りに行きました。とにかく(石塚)輪太郎が強かったですね。迷いが無かったです。打鐘で、(新山響平が)止まりそうな気がしたのですが、もう1回伸びてきました。スピード域の判断が難しかったですし、僕も下手でしたね。間合いが難しかったです。2人とも、凄く強かったです。
(最終HSで)新山君が止まったと思ったら、菅田(壱道)さんが来ていたので、菅田さんのスピードを殺すようにけん制して、あと吉田(拓矢)君が仕掛けてくるかなと思って見たら、守澤(太志)さんが来ていました。最終3コーナー、新山君が外に膨れていきそうな気がしたので、(石塚と新山の)中から行きました。そうしたら新山君の外を行く守澤さんも影響を受けるだろうなと。もっていった時に守澤さんが膨れていくのが見えました。全て見えて、冷静に走れたと思います。
(最後は)輪太郎が頑張ってくれたので、心苦しかったのですが、思い切り踏ませてもらいました。今シリーズは、自分の力だけでは苦しい感じでしたし、精神的にも少ししんどかったです。輪太郎と連携できて気持ちが上がってくるものがあったので、そのおかげで優勝することができたのかなと思います。オールスターのファン投票1位に選んでいただいて、自分だけではなく、本当の意味でファンの皆さんの期待に少しでも応えられるように走りたいと思って走っていますし、今回は本当にしんどくて、自分のためだけでは到底頑張れなかったと思うので、声援で頑張れました。
早く帰って練習したいです。練習して、本当の意味での強さを手に入れたいと思います。
(P-Navi編集部)