【S班は3名出場、松浦悠士は連覇に挑む】玉野競輪G3「瀬戸の王子杯争奪戦」は6日開幕!

2025/03/04(火) 18:20

「万博協賛 玉野競輪開設74周年記念・瀬戸の王子杯争奪戦」G3が3月6日から9日までの4日間、チャリロトバンク玉野で開催される。S級S班からは眞杉匠、平原康多、清水裕友の3名、さらに大会連覇がかかる松浦悠士や、注目の犬伏湧也、地元からは岩津裕介らが出場。今年の瀬戸の王子杯争奪戦も強力メンバーによる、ガッツあふれる好レースが繰り広げられそうだ。
また、最終日の第9レースにおいて、125回生によるルーキーチャンピオンレースも同時開催。次代を担う新鋭レーサー9名の走りにも注目だ。

◆初日の出走表(6日更新)はこちらでチェック

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地元勢が強力布陣!清水裕友、松浦悠士が底力を発揮

松浦悠士
清水裕友
地元の中国勢がシリーズの中心となるか。S班の清水裕友は、呼吸器の病気により欠場が続いていたが、2月の全日本選抜で復帰。大きな着で精彩は欠いたものの、最終日は大外強襲の1着。ここからの復調に期待だろう。
松浦悠士は今年初戦の2月静岡記念で初日から連勝するも、準決勝は落車。それでも全日本選抜では「影響はほぼない」とコメントしており、今回は好実績を残す玉野バンクで猛チャージとなるか。玉野記念は4年連続で決勝に進出しており、優勝2回、準優勝2回。また、昨年12月に玉野で行われた広島記念を優勝、22年にはG2サマーナイトフェスティバルも制している。間違いなく今シリーズの主役のひとりだろう。

もちろん、地元岡山勢の奮闘にも注目だ。当記念3回優勝の実績に、昨年準優勝の岩津裕介や、取鳥雄吾、河端朋之、柏野智典らが好結束して、優勝争いに加わってこよう。
四国からは、犬伏湧也の参戦も注目を集める。4月1日より繰り上がりでS級S班入りが発表されたばかり。豪快なカマシ、捲りのスピードがすでにG1級であることは証明済みだし、他ラインや番手をも完封して、昨年10月京王閣以来、自身4回目のG3優勝があっても不思議ではない。

犬伏湧也

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眞杉匠が関東ラインをけん引

眞杉匠

S級S班・眞杉匠の存在感はやはり大きい。今年初戦となった2月静岡で決勝進出、次の全日本選抜では初日選抜予選を逃げ切り1着、準決勝もチャンスを逃さない捲りでラインワンツーで勝ち進んだ。本来の積極策が増えているのは、他地区にとって脅威であるし、もちろん自在な組み立ても巧みにこなすように、総合力は高い。今回も関東ラインをリードしていきそうだ。
同じくS級S班の平原康多は、1月大宮で落車しており、なかなかリズムを取り戻せていない。連携豊富な眞杉ら関東機動型を目標に、存在感を示すか。
関東からは吉田拓矢、吉澤純平、橋本瑠偉らも参戦。吉田は眞杉との連携で、全日本選抜でも決勝進出(4着)を決めており、昨年6月取手以来のG3優勝のチャンス到来も。

平原康多

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菅田壱道、窓場千加頼、山田庸平らも虎視眈々

ほかにも優勝候補が多数参戦して、シリーズは激戦模様。
機敏な自在戦で菅田壱道は上位争いに加わってくる。南関東からは昨年9月青森でG3初優勝の佐々木眞也と一昨年の玉野記念覇者・小原太樹に注目が集まる。近畿からは、昨年大ブレークを遂げた窓場千加頼に、全日本選抜で決勝進出した南修二、村田雅一の連携が強力だろう。
九州勢は山田庸平が中心で、玉野は一昨年に代替開催の広島記念を優勝、昨年末も準優勝だった。俊敏なレースと鋭いタテ脚を繰り出して、混戦を断つ可能性も十分あるだろう。

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最終日の第9レースは「ルーキーチャンピオンレース」

森田一郎

昨年デビューした125回生9名による同期頂上決戦。選抜方法は、開催時の在籍級班上位者で、同一級班の場合は7月から12月の平均競走得点上位者からエントリーされる。
もちろん9名全員が自力選手のため、前検日(8日)のコメントは要チェックだ。

S級に特別昇級して出場するのは森田(昨年10月)、阿部(今年1月)の2名(※2月に特昇した栗山和樹は病気欠場)。森田は125期の卒業記念レースチャンプで、昨年10月のルーキーSプラスも制している。ともにS級で即活躍とまでは至っていないが、上位戦で着実に経験を積んでいる。現在はA2格ながら、ナショナルチームに所属してスピードを磨く中石湊や、在所成績1位の遠藤拓巳ら、今後の競輪界を背負っていくスター候補生による一発勝負は必見だ。

森田一郎(S2・埼玉)
阿部英斗(S2・福岡)
中石湊(A2・北海道)
川上隆義(A2・栃木)
塩島嵩一朗(A2・神奈川)
岩井芯(A2・岐阜)
谷内健太(A2・京都)
南部翔大(A2・大阪)
遠藤拓巳(A2・香川)

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【玉野記念G3・過去レポート】

昨年の優勝は松浦悠士

2024年3月玉野記念
優勝:松浦悠士
2023年3月玉野記念
優勝:小原太樹
2022年3月玉野記念
優勝:脇本雄太
2021年3月玉野G3in広島
優勝:松浦悠士
2020年3月玉野記念
優勝:郡司浩平&新山響平(同着)
2019年3月玉野記念
優勝:阿竹智史
2018年3月玉野記念
優勝:三谷竜生

【広島記念in玉野G3・過去レポート】
2024年12月広島記念
優勝:松浦悠士
2023年12月広島記念
優勝:山田庸平

【防府記念in玉野G3・過去レポート】
2023年11月防府記念
優勝:清水裕友

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【ルーキーチャンピオンレース・過去レポート】

123回生ルーキーチャンピオンレースは篠田幸希が制す
第123回生ルーキーチャンピオンレース
2024年3月10日 松山競輪場
優勝:篠田幸希(群馬)
第121回生ルーキーチャンピオンレース
2023年3月12日 松山競輪場
優勝:安彦統賀(埼玉)
第119回生ルーキーチャンピオンレース
2022年3月6日 名古屋競輪場
優勝:犬伏湧也(徳島)
第117回生ルーキーチャンピオンレース
2021年3月14日 大垣競輪場
優勝:山口拳矢(岐阜)
第115回生ルーキーチャンピオンレース
2020年3月8日 玉野競輪場
優勝:朝倉智仁(茨城)
第113回生ルーキーチャンピオンレース
2019年3月10日 松山競輪場
優勝:宮本隼輔(山口)
第111回生ルーキーチャンピオンレース
2018年3月11日 玉野競輪場
優勝:南潤(和歌山)

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◆今開催の勝ち上がり

①S級9車立て・12レース4日制(※一部帰郷あり)

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆玉野バンクの特性

バンクは周長400mで、みなし直線は47.9m。400mバンクの中では、みなし直線は短めで、全体が円に近い形状になっている。バンクに自体のクセがなく走りやすいため、戦法面の有利不利は少ないが、瀬戸内海の近くにあるため、とくに冬場はバック向かい風が吹くことがあるので要注意だろう。連対時の決まり手は、1着(逃22%、捲31%、差47%)、2着(逃18%、捲14%、差26%、マ42%)。最高上がりタイムは2016年8月14日に太田竜馬が記録した10秒5。

(P-Navi編集部)

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