2023/03/29(水) 19:12
開設72周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」(最終日)
昨年グランドオープンした玉野競輪で、3月26日より開催された開設72周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」G3は、27日の岡山市の桜の満開宣言に呼応するかのように、レースもヒートアップして熱戦の最終日を迎えた。シリーズは群雄割拠。混戦の準決勝を勝ち進んだのは、意地の番手捲りを見せた荒井崇博や連日アグレッシブな走りの森田優弥、吉澤純平。上手くレースの流れを掴み快勝した坂井洋や厳しいけん制を凌いだ佐藤慎太郎、岡山勢唯一勝ち上がり記念初優出の太田海也。そして、中国地区の雄・松浦悠士や力強い捲りを放った渡邉雄太と小原太樹だった。
注目の決勝は、後方でレースを見極めていた渡邉雄太の仕掛けに乗って、小原太樹がゴール前で伸びて1着。2018年4月の地元川崎以来、2回目の記念制覇を成し遂げた。
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【最終日12R=S級決勝】
1/松浦悠士(SS・広島98期)
2/吉澤純平(S1・茨城101期)
3/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
4/森田優弥(S2・埼玉113期)
5/渡邉雄太(S1・静岡105期)
6/太田海也(S2・岡山121期)
7/坂井洋(S1・栃木115期)
8/小原大樹(S1・神奈川95期)
9/荒井崇博(S1・長崎82期)
【レース展開】
誘導以下、6太田-1松浦-9荒井、3佐藤、4森田-7坂井-2吉澤、5渡邉-8小原で周回。まず赤板前に渡邉が上昇を試みるも、太田は誘導との車間を切ってけん制し、隊列は元に戻る。後続を警戒する太田に対し、赤板2センターから森田がスパートして、両者の主導権争いとなる。最終HSで太田は盛り返して先頭に立ち、松浦も森田から番手をキープするが、8番手の渡邉が一気に仕掛けて最終BS前に先頭に躍り出る。松浦も小原にけん制しつつ、南関ラインを追う。直線では渡邉マークの小原が差し脚を伸ばし優勝ゴール。詰め寄った松浦だが2着まで。単騎の佐藤が巧くコースを抜け出して3着に入線した。
【最終日12R=玉野競輪G3決勝・結果】
2車単8-1 17,090円(46番人気)
3連単8-1-3 91,460円(225番人気)
決まり手:差し-差し
優勝/小原太樹(S1・神奈川95期)
今回戦績:一2・二4・準3・決1
次走出場予定:高知競輪G3(4月6日~9日)
渡邉(雄太)君のおかげですね。最終2コーナーで、松浦(悠士)君と並走しそうになったのでそこを凌げれば、渡邉君と僕のどちらかがいい着を取れるのではないかと思いました。みんなタテ脚のある選手ばかりの中、あそこまで頑張っていたので(優勝を)獲りに行こうと。外に佐藤(慎太郎)さんが見えて半信半疑だったのですが、1着が取れて良かったです。8番車は、地元のG3で初優勝した時の車番なので、レース前に流れがきているのかなと少し思いました。これからも一戦、一戦を大事に戦って、さらに上を目指して行けたらと思います。
\最終日注目レース・ピックアップ/
【最終日7R=S級特選】
「初の9車立てでシリーズ3勝」
1着/山田雄大(S2・埼玉117期)
落ち着いてレースができました。9車のレースが初めてだったのですが、着に絡むことができ、いい勉強ができたと思います。動きが多い分、9車の方が楽なのかなと感じました。今は、捲りが中心なのですが、何でもできるように、練習をしていきたいと思います。
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玉野競輪開設72周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」G3、最終日。ますます春の陽射しが強くなった場内では、本日もスペシャルトーショーや予想会、パフォーマンスショーなど賑わいを見せました。バンク内では、競輪選手会岡山支部の新人選手紹介を実施。まもなくデビューを迎える123期の5選手が、地元ファンの前で目標にする選手や意気込みを語りました。
左から、瀧野琳太郎選手、山根慶太選手、中原航大選手、保田浩輔選手、青木瑞樹選手(P-Navi編集部)