2023/12/24(日) 19:12
広島競輪開設71周年記念「ひろしまピースカップ」G3(最終日)
施設の大規模改修を行なっている広島競輪の「開設71周年記念・ひろしまピースカップ」G3が12月21日より4日間の日程で玉野競輪で代替開催され、本日最終日を迎えた。
シリーズは、一気に冬の寒さをまとい日々コンデイションの変わるバンクで激戦となり、決勝進出をかけた準決勝ではアクシデントが続くなど波乱となった。
その戦いを勝ち抜いたのが、徹底先行でパワー全開の野口裕史や地元記念優勝を狙う町田太我、シリーズ唯一3連勝の山田庸平、落車の危機を立て直した浅井康太ら9選手だった。
今年最後のG3決勝は、最終HS過ぎに先行する町田をとらえた皿屋豊が先頭に立つと、町田マークの山田庸平が巧みにその3番手に切り替た、最終4コーナー付近で番手の浅井を内からかわして1着でゴール。今年3月の松山記念以来、通算3回目のG3優勝を完全優勝で飾り、2023年の最後のG3開催を最高の形で締めくくった。
※準決勝のレポートはこちら
【広島記念G3in玉野(最終日)12R=S級決勝】
1/町田太我(S1・広島117期)
2/浅井康太(S1・三重90期)
3/稲川翔(S1・大阪90期)
4/大槻寛徳(S1・宮城85期)
5/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
6/山内卓也(S2・愛知77期)
7/山田庸平(S1・佐賀94期)
8/野口裕史(S1・千葉111期)
9/皿屋豊(S1・三重111期)
【レース展開】
誘導以下、1町田-7山田、3稲川、5佐々木、9皿屋-2浅井-6山内、8野口-4大槻で周回。まず野口が動いて、赤板過ぎに町田を抑える。3番手に引いた町田は、赤板2コーナーから仕掛けると、打鐘で野口を叩いて先手を奪い返す。最終HS前7番手から皿屋がスパートして、最終2コーナー付近で逃げる町田をとらえると、皿屋、浅井の後位に町田マークの山田庸平がスイッチしていく。山田後位から稲川がタテに踏むと、最終2センター付近で浅井がけん制。そこで空いたコースを山田が突き、直線抜け出して1着ゴール。2着に浅井、外伸びた佐々木悠葵が3着に入った、
【広島記念G3in玉野(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単7-2 1,200円(2番人気)
3連単7-2-5 4,690円(11番人気)
決まり手:差し-差し
優勝/山田庸平(S1・佐賀94期)
今回成績/特1・二1・準1・決1
次走出場予定/平塚F1(1月1日~4日)
(赤板過ぎは)ちょうど、バンクを上ったところだったし、(町田太我に)付いていて、ものすごくキツかったです。何とか付いていた感じで、皿屋(豊)さんが最終HSで仕掛けてきたところは、何とか仕事をして(町田太我を)迎え入れたかったのですが、脚力が残っていなくて、切り替える形になりました。(中部ラインの3番手に切り替えた最終BSは)稲川(翔)さんが来ていたし、外も内も気にして、浅井(康太)さんの踏み込みも気にしながらでした。かなりキツかったので、最後、届くのか自信なかったです。
今年は、新年のスタートで優勝し、年末にも優勝で締めくくれ、G1の決勝にも乗れて、結果だけ見ると、ものすごくいい年だったと思いますが、まだまだミスも多かった年だったとも思います。
まずは、(成績を)安定させることが一番なので、来年も少しずつ積み上げていって、(G1を)狙っていこうかなと思います。今開催、自分の中では動きが良かったです。このようなレースをたくさんやって、自分のレースを磨き上げ、作っていきたいと思っています。
もともと、自分は力が無くて弱かった。今の位置で戦えているのも不思議な感覚ですが、(G1を)狙える時が来たら狙っていきたい気持ちです。来年に向けて弾みがつきました。
\広島記念G3in玉野(最終日)ピックアップ/
【最終日6R=S級選抜】
「自走の弾みとなる1着」
1着/近藤隆司(S1・千葉90期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
打鐘で(鈴木陸来が)一度前に出てくれたのが、大きかったです。(最終HSは)誰も仕掛けてきてなかったので、緩やかに車間を空けていました。前にいた木暮(安由)君も余裕があったようで、最終BSでは(鈴木)陸来に上手く捲らせないよう仕事をしている感じがあったので、スピード差をみて、内のコースを行きました。内に詰まる可能性があり、危ないコースでしたが、なんとか1着が取れました。自信が無いせいか、連日ソワソワしてしまいました。年越しの岸和田F1開催があるのですが、それに向けて、いい弾みになったと思います。(P-Navi編集部)