2025/01/23 (木) 10:00
2025年になり、競輪界も新しい期となりました。級班の入れ替わりがあり、混沌とする時期。新年を好スタートで切りたいのは、選手もファンも同じで、点数(競走得点)や数字だけでは量れない面白さがある時期です。
ちなみに2024年年間収支プラスを目標に掲げていた私ですが、残念ながら目標達成ならず、回収率は87.3%でした。12月広島記念で盛り返したものの、グランプリで投票額が増える中、抜け目のオンパレードで、収支をだいぶ下げてしまったのが痛かったです。今年こそプラスを目指して頑張りたい! ということで、101%を目標に頑張ろうと思います!
さて、話は変わりますが、7車立てレースが主流になって、もう何年になるでしょうか。ミッドナイト競輪やチャレンジ戦のみならず、S級戦もグレードレース以外は7車が基本。コロナ禍からと考えると、もう4年ほど。私の競輪歴の中で3分の1くらいは7車立てレースを見ていることになるのかもしれません。そう考えると、今まで9車と7車のレースの考え方の違いを、車券が外れたときの言い訳にすることがありましたが、もう4年も見ているなら、いい加減そうも言えないですね。単純に私の車券の狙い方が下手なのだと、これを書きながら反省しています。
7車になって、選手の走りも変わってきました。タテ脚基本のレース、またS取りの重要性も上がったように感じます。通称ブーメランという誘導おろしが定着したり、日々選手が新しい走り方や技を模索しているのを感じます。
先日の平塚ミッドナイトで、このような走り方がありました。2日目のチャレンジ一般競走。大ベテラン熊本の倉岡慎太郎選手を先頭に、57歳ラインができました。車番的にも前は取れず、苦しいレースが予想されました。そんな中、残り2周で倉岡選手の番手を回ると思われた竹野行登選手が上昇し、誘導をおろしたあと、倉岡選手の番手に戻りました。そして4番手で脚をためられた倉岡選手が最後捲りを打って、竹野選手とワンツーが決まりました。
こんな走り方あるんだ! と、レース後は驚きと考察。先にも書いたブーメランは一つの戦法として定着していますが、番手の選手がブーメランは見た記憶がありませんでした。でも、こうすればラインの先頭選手は道中で脚を使わず、一撃が決まる確率が高くなるのかもしれません。スタート牽制で誘導員と車間が空いてしまった時に、番手選手が先頭選手の前を回って脚を使わせないよう誘導を追ってあげるというシーンは昔からありますが、誘導をおろすタイミングでも、こういうレースをするのは、なるほど効果的なのかもしれないと感じました。
これは新しい戦法? ベテラン57歳ラインだからこそのレアケース? それとも私が知らないだけで、もう皆よくやる技なの? ミッドナイトのテンポでは語りきれませんでしたが、誰かとアレコレ話したくなる。そんなレースを見ることができて、車券が外れたことは忘れてテンションが高まりました。
選手が日々、レース形態やルールに対応し勝つべく進化を続けているのであれば、車券を買う身として、私も進化しなければなりません。昔はこうだった!なんて言い訳はせず、目の前のレースを最新の思考で買えるように、日々精進を続けたいと思います!
※写真はP-NAVI編集部が別開催で撮影したものです。
(P-NAVI編集部)
木三原さくら
2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。