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寛仁親王牌の注目選手

2024/10/16 (水) 11:15

寛仁親王牌が開催される弥彦競輪場

G1「第33回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」が17日から、弥彦競輪場で開催される。この大会を含め、残すG1は競輪祭と二つ。もちろん、タイトル争いもだが、それ以上に興味をそそるのは、「KEIRINグランプリ2024」へ向けての賞金争いだろう。
出場が確定しているのは、今年のG1タイトル保持者である古性優作、平原康多、郡司浩平、北井佑季の4人。5位の清水裕友、6位の眞杉匠までは、ほぼ当確と言っていいだろうか。7位以下は脇本雄太、岩本俊介、新山響平。10位以下は深谷知広、窓場千加頼、吉田拓矢。脇本から新山までの差は約650万円となっている。
仮に寛仁親王牌、競輪祭でランク外の選手が優勝すれば、9位は脇本ということになる。ただ脇本に関してはタイトルを獲る確率も高く、よほどのことがない限り、出場は可能と見ている。競輪選手である以上、グランプリに出ることを目標にしている。もちろん、タイトルを獲っての出場を目指しているわけだが、1年を通してコンスタントにG1レベルで上位に顔を出している点も評価できる。別の考え方としては、寛仁親王牌である程度の上積みをし、リードを保って競輪祭に臨むという考えもあるかもしれない。いずれにせよ、可能性のある選手は、1走、1走が勝負になってくる。

深谷知広

今年のグランプリ開催場は静岡である。それを思えば、一番出たい気持ちが強いのは深谷であろう。愛知から静岡に移籍し、やはり静岡の深谷として最高峰のレースには是が非でも出たいはず。出たいと言うよりは、それが義務だと感じているかもしれない。2開催前の岐阜記念G3で準優勝。そして前の開催は熊本記念G3。そこで見事に優勝を飾っており、明らかに状態は上向き、ベストコンディションで臨めそうだ。

窓場千加頼

もう1人、注目するならば窓場千加頼であろう。G2共同通信社杯以降は欠場しているが、蓄積された疲労を考慮してのことだと考える。今や近畿は古性、脇本のツートップではなく、窓場を入れたスリートップ。三本の矢が見事にそれぞれの役割を果たしているように見える。窓場はここで決勝に進出すれば、グランプリへの視界は相当開けることであろう。

新山響平

個人的には新山にも期待したいところだ。北日本の自力型としての奮闘はやはり、応援したくなる。

深谷が台頭すれば、南関東は3車。近畿も3車の可能性。関東は2車。競輪祭を待たずとも、この大会で「KEIRINグランプリ2024」のメンバーが大方見えてくる。優勝争い以外の視点でレース観戦するのもいいだろうし、車券戦術的にも目が離せないだろう。

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岩井範一

Perfecta Naviの競輪ライター

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