2024/07/21 (日) 10:06
7月前半が怒涛(どとう)の勢いで過ぎていきました。
ただ、その中で小松島記念に松戸競輪G2「サマーナイトフェスティバル」と久しぶりに9車の競輪を堪能することができました。
小松島記念では解説の井上勝史さんと市田佳寿浩さんの競輪トークで、たくさんの考え方をインプット。誰がなぜ初手を取るのか、そこにどのようなメリット、デメリットがあるのか、それを想定して他の誰がどう動くのか。「競輪は初手」を公言する者として、改めて選手心理から丁寧に考えることを学びました。
インプットの次はアウトプット!ということで、格好の場が松戸競輪のサマーナイトフェスティバル。33バンク、9車立てで細切れも多く、初手予想難易度高めのレースも多々ありました。それでも、うんうんうなり、悩みながらも、たっぷりと初手から考えて楽しむことができました。
かつて、このコラムにも「初手があたればだいたい当たる」という極端な思想について書いたことがありましたが、まさにその通り初手から当たって、高配当をゲットすることもできました。
学んだことを活かせているぞ、と割と自信を持って迎えた12Rの決勝戦。
最内は1番車に北井佑季選手。北井選手の先行で、郡司選手の抜け出しというところが、まずは人気を集めていました。
私も素直にそこは買いつつも、果たして、そんなに何度も南関の2段駆けを許すのか。本当に北井選手は前を取れるのか。北井選手が前を取れないことも考えた方がいいのでは、という疑問が浮かび、2番車で古性選手が出て近畿が前受け、中団神奈川の初手も考えて、車券を購入しました。
いざ、レースを見ると古性選手が勢いよく飛び出し、そして3番車の眞杉選手も。その瞬間、松戸競輪場のファンはどよめき、そして私は頭を抱えていました。
神奈川の後ろ攻めまであったのか!
初手が当たればだいたい当たる派は、過激思想なので、初手が外れたら、不安しかありません。こうなってしまうと近畿の突っ張り先行からの踏み合いは必至。わずかな望みも古性選手の好ブロックにしてやられて万事窮す。
最終的には眞杉選手が、けん制を乗り越えて夜王に輝きました。
1番車だから取られても中団。その考えが甘かったのか。最近、南関にしてやられてきた別地区のスタートを取らせないという強い思いとスタートの速さを読みきれてなかったか。
と、レース後は車券を外した悔しさより、初手を考えきれなかった悔しさに反省しきり。数日経った今でも、会う人に「あの初手、予想してました?」と聞いて回っています(笑)。
来月、松戸競輪では再び9車のレース「開設74周年記念 燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」G3が行われ、そして平塚競輪ではG1オールスター競輪が開催されます。また来月もたっぷり9車立てを初手から堪能できそうです。
選手の読み合いを、しっかり私も読み切って、初手から会心の的中を目指したいです!
※開催中の写真はパーフェクタナビ編集部撮
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【恋して競輪ハンター・過去コラム】
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木三原さくら
2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。