2021/08/17 (火) 19:22
いわき平競輪で行われた「第64回オールスター競輪G1」。優勝はチャリロトスポンサード選手(チャリレンジャー)でもある古性優作選手! G1初タイトルを手にしました。脇本雄太選手と2車で連携、見事なワンツーフィニッシュを決めました! 本当におめでとうございます。
脇本選手が初めてのG1タイトルを獲った2018年いわき平での第61回オールスター競輪。古性選手は番手を回りながらも、最後まで付ききれず結果は6着。あれから3年が経ち、同じいわき平競輪場、同じオールスター競輪決勝の舞台で、古性選手は最高の結果を残しました。
3年前にあった差は簡単には埋まるものではなかったと想像します。なぜなら前を回った脇本選手は今大会の直前まで行われていた東京五輪に向けて、この3年はさらに追い込み、仕上げていたはず。当時の脚力より何段階もレベルアップしていたに違いありません。それを番手に付ききるだけではなく、差すだけではなく、ラインワンツーで決める。並みの練習では実現不可能なことは、素人にも想像がつきます。とんでもない努力と練習を重ねた結果のタイトルだと思うと、より一層の称賛を古性選手に贈りたいと思いました。そして逃げて2着に残った脇本選手も、東京五輪後のハードスケジュールの中で、ファンの期待に応える「競輪界のワッキー」の姿を見せてくれたこと。本当に素晴らしい走りに感動しました。
また、今回は無観客開催、そして取材制限も厳しい中で、SNS等で記者さんたちが発信してくれる選手の言葉や様子が、とても貴重で前検日から楽しみに読んでいました。その中で、決勝に勝ち上がれなかった松浦悠士選手や、決勝戦4着だった平原選手のコメントが印象に残りました。それぞれ真摯に結果や自分の状態に向き合ったコメントをファンに向けて発信し、また勝者を称えるコメントを出していました。ここに向けて仕上げてきたのは、二人も一緒。絶対に悔しいはずのレース後に、しっかりコメントを出すということ。人気投票の1位、2位に選ばれた二人ですが、走りはもちろん、その競輪選手としての人柄も人気の理由というのを改めて感じました。
私のような器の小さい人間と比較することすら失礼な話ですが、車券を買って勝負をしていて負けたとき、始末の悪い気持ちになることは多々あります。こうやって買えばよかった、あんな展開になると思わなかった、とタラレバをいつまでも考えてしまったり、近くで当たっている人がいようものなら心の中がくさくさした気持ちでいっぱいになったり。もっと言えば、当たっているのに、そんな気持ちになることも--。2車単が当たったけど、3連単にしておけばよかった。せっかく当たったのに、100円しか持ってない、などなど。これは負けてる時よりタチが悪く、本当に始末が悪い状態。競輪ファンシップに則って、潔く気持ちのいい車券勝負を心掛けたいと、超一流選手たちの立ち振る舞いを見て背筋が伸びました。
さあ五輪組も帰還して、年末のグランプリに向けた勝負も、残り3カ月です。今年は初タイトル獲得の選手がこれで2名。残る2つのG1、そして賞金ランキングにも注目ですね!
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木三原さくら(きみはら・さくら)
1989年3月28日生 岐阜県出身
2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている
木三原さくら
2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。