恋して競輪ハンター 89 Hunting

最近占いにハマっています。この占いは、丸い水晶もタロットカードもいりません。占い方はとっても簡単なのです。

(1)　朝起きて出走表を見る
(2)　119期新人選手のレースを探す
(3)　番手が付いていくかどうかで買い目を決める

ラッキーアイテムは、2車単か3連単。オッズも見るのをお忘れなく。
この占い、よく当たるんですよ。車券としては外れることの方が多いですが。そう、つまり大体いいつもツイてない。大体いつも裏がないってね、うら・ないだけに--。
こんなうわごとを言いたくなるくらい苦戦しています。「期はじめ」の7月です。

この時期は昇級・降級があり競走得点が混沌とする中、おまけにルーキーたちもルーキーシリーズの成績で与えられた点数（しかもベースでちょっと高めの得点）を持って参戦しているため、ますます混沌を極めます。しかも今期のクラスを決めているのは、昨年の7月から12月の成績なわけです。降級したけれども今は絶好調という選手もいれば、逆に昇級したけれども今は調子が悪い、なんて選手も当然いるはず。点数や決まり手などのデータがあてにならず、力差も分からないこの「期はじめ」は、競輪を何年買っていても悩まされる時期です。
狙い目がなかなか決まらないため、いつもなら締め切りまで時間を残して車券購入ができるのにギリギリになってしまう。昇級してきた6番車の選手の成績欄に、捲り1、バック数1とかついていると、もう見逃せません。過去成績をさかのぼり、どこで、どんな風につけた決まり手なのかチェックしておかないと、後で痛い目に遭うかもしれない--。そんなことをやっていると、久々に『悩みすぎて、締め切られる』という、うっかりをやらかしてしまいました。

しかし、苦しいだけじゃなく思わぬ幸せもあるのがこの時期です。だから、またつい買っちゃうんですよね。
実は、私はこの7月前半で万車券を2度ゲットしました。それも9車のグレードレースではありません。どちらもミッドナイト競輪です。先に書いた理由で競走得点の信頼度が低い中でもミッドは点数順に車番が並びます。期変わりだよ、今の点数は実際の調子と違うよ、と分かっていてもやはり内枠選手にオッズが集まってしまうことがあるのではないでしょうか。点数順の車番ではなく、番組屋さんが組んでいれば、そこまで高配当にならないはずなのに、想定以上につくということが起こりうるのだと思います。結果、万車券となり、当たった時にこう言うのです。
「えー、そんなにつくの？！」
この瞬間は、たまりませんね。ボロ負け中の私が、まだこうして車券を買っているのは、この2度の万車券のおかげ。本当に助かった！という気持ちです。
私の買い方は、基本的に本命。もっと言えば「本命党豆買い派」。細く長く、たくさんのレースを楽しめるのはいいところですが、このスタイルの辛いところは、的中本数が減ると苦しくなるところです。「負けない競輪」はだいぶ習得してきたので、波乱の期はじめは「勝つ競輪」に挑戦してみようかな？と、穴党への鞍替えを考えているところです。
……これは確実に2度の万車券にアテられてますね。新しい道が開くのか、ボロ負けで冷夏を迎えるのか、次回に乞うご期待です！（続編はない）

【略歴】

木三原さくら（きみはら・さくら）

1989年3月28日生　岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている