2025/11/16(日) 18:50 0 4
2025年11月16日 小田原競輪
第13回施設整備等協賛競輪
「NO KEIRIN NO LIFE CUP」G3
先週は開設76周年記念が行われた小田原競輪で、13日より開催の「第13回施設整備等協賛競輪・NO KEIRIN NO LIFE CUP」G3が4日間の熱戦を経て最終日を迎えた。
競輪祭G1直前でS級S班などのトップクラス不在の中で、阿部将大、山田諒、一戸康宏ら自力型が活躍。脚や乗車感覚が良くなってきていると話す阿部は、初日から積極的な仕掛けでラインを引き出し、低迷からの離脱を感じさせた。山田は持ち味の捲りカマシに加え、けん制も粘り強く耐える競走で連対を築いた。一方の一戸は、レースの流れに応じた早めの巻き返しで応戦、臨機応変な戦いぶりで好走し決勝へ駒を進めた。また、神奈川からは松坂洋平が唯一の決勝進出となり地元の意地を見せた。
持ち味の異なる自力型が対する注目の決勝は、前受けした阿部が突っ張り先行でレースを主導すると、最終BSで番手から踏み出した宮本隼輔を、九州3番手を固めた塚本がゴール直前でかわして優勝のゴール。デビュー16年で初のG3を制した。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/松坂洋平(S1・神奈川89期)
2/山田諒(S1・岐阜113期)
3/塚本大樹(S1・熊本96期)
4/岡本大嗣(S2・東京88期)
5/宮本隼輔(S2・熊本113期)
6/一戸康宏(S2・埼玉101期)
7/西村光太(S1・三重96期)
8/志村太賀(S2・山梨90期)
9/阿部将大(S1・大分117期)
【レース展開】
誘導以下、9阿部-5宮本-3塚本、6一戸-4岡本-8志村、2山田-7西村-1松坂で周回。まず山田が上昇して、青板BSで阿部が突っ張る。松坂は4番手外で一戸と並走となるが、引いて7番手へ。阿部がペースを上げて九州勢が先手のまま、打鐘、最終HSを通過。最終HSで松坂は内を突いて、宮本の横まで上がっていくが、最終BSで宮本は捲り発進で抜け出していく。追走の塚本がゴール前で差し切り1着。2着に宮本で九州ワンツー。3着は一戸マークの岡本が入線した。
【最終日12R=小田原競輪G3決勝】
2車単3-5 1,020円(2番人気)
3連単3-5-4 12,190円(32番人気)
決まり手:差し-捲り
優勝/塚本大樹(S1・熊本96期)
今回戦績:特2・二1・準2・決1
次走出場予定:大宮F1(11月25日〜27日)
阿部(将大)君の思い通りのレースになったのかなと思います。スタート取りもさすがですね。赤板過ぎに仕掛けてくれたので、あとは仕事をするだけでした。(最終HS過ぎに松坂洋平が)内に入ってきたのが見えたので、そこをつぶしておこうと思いました。追走は楽でした。(最終バックで宮本隼輔が踏み出し)抜けそうだと思いましたが、ゴールまで分からなかったですね。精いっぱいハンドルを投げました。G3優勝は、嬉しいです。今後、G1でも通用するといいなと思います。これで(来年の地元開催のG1)全日本選抜競輪に出られると思いますが、出られたら、いつも大きな大会の前にケガが多いので、気をつけながら。この調子で迎えられたらと思います。
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◆小田原G3(最終日)注目選手ピックアップ◆
【最終日7R=S級特選】
「成長につながる一戦」
2着/半田誠(S2・熊本123期)
レースは、できれば後ろ中団で、一度切ったところで出すか突っ張ることをイメージしていました。最悪一番後ろも十分あり得たので、その時はタイミングを見て思って周回していました。今日のように捲るつもりではなかったのですが焦りがありましたし、打鐘で並走になっていたので、そこで行かないとと思ったのですが踏みとどまってしまいました。反省です。連日捲りは決まっているのですが、外並走で目標ができたところの仕掛けなので、自分の捲り脚が出たというよりも、ギリギリはまった感じかなと。(準決勝まで)勝ち上がれたり確定板に乗れて嬉しいのですが、目標は先行で上のクラスでやっていきたいのでまだまだ。でも、今の自分の力は捲ってやっとだと思っているので、出せる力は出せたと思います。準決勝はF1を含めてS級では初、お客さんが応援してくださったり緊張も上がり先行もできたので、成長につながると思います。
(P-Navi編集部)
