2025/09/28(日) 18:10 0 3
2025年9月28日 奈良競輪
京都向日町競輪開設75周年記念G3「平安賞in奈良」(最終日)
9月25日より4日間の日程で、国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会開催と再整備に伴い代替開催として奈良競輪で行われた京都向日町競輪開設75周年記念G3「平安賞in奈良」が最終日を迎えた。
季節の移ろいを感じながらも残暑の続く高速バンクでの戦いは、唯一のS級S班として参戦した犬伏湧也が、積極的な仕掛けでその力を惜しみなく発揮。同じ四国地区の佐々木豪も、番手戦ながら厳しい戦いを気迫で切り抜け連勝で決勝進出を果たした。また地元奈良の三谷竜生や山田久徳らもオール連対の活躍でファイナルに駒を進めた。
注目の決勝は、赤板で前を叩いた三谷を追い、打鐘からカマした犬伏がハイスピードで先行して他のラインを引き離すと、そのまま押し切り優勝のゴール。G3優勝は昨年10月の京王閣以来、約1年ぶりで通算4回目。S級S班として初の優勝を手にした。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/三谷竜生(S1・奈良101期)
2/山田庸平(S1・佐賀94期)
3/佐々木豪(S1・愛媛109期)
4/稲川翔(S2・大阪90期)
5/雨谷一樹(S1・栃木96期)
6/金子幸央(S2・栃木101期)
7/山田久徳(S1・京都93期)
8/塚本大樹(S1・熊本96期)
9/犬伏湧也(SS・徳島119期)
【レース展開】
誘導以下、6金子-5雨谷、1三谷-7山田久-4稲川、2山田庸-8塚本、9犬伏-3佐々木で周回。青板で山田庸が上昇していくと、青板BSで金子が突っ張り、山田庸は3番手に入る。赤板から6番手の三谷が仕掛けていくと、金子を叩いて先手を奪いに行くと、8番手の犬伏もスパートしていく。犬伏は打鐘過ぎに三谷をとらえて先頭に立ち、マークの佐々木とともに抜け出して主導権取り。四国両者がリードを広げ、三谷が3番手、6番手に金子、8番手に山田庸で最終HSを通過。最終2コーナーで三谷マークの山田久が自力に転じて前の2車を追うが、犬伏が逃げ切りで1着ゴール。追走の佐々木が2着。山田久は差を詰めるも3着で入線した。
【最終日12R=平安賞in奈良決勝】
2車単9-3 680円(2番人気)
3連単9-3-7 2,370円(2番人気)
決まり手:逃げ-マーク
優勝/犬伏湧也(SS・徳島119期)
今回戦績:特6・二1・準3・決1
次走出場予定:松阪G3(10月10日〜10月13日)
(S級S班として)ずっと苦しかったので、少しホッとしています。グランプリを走っていない中でS班になり、なった以上は勝たないといけないレースが多くあった。結果がついてきていなかったので、少し遅いですが、優勝できて良かったですね。
レースは落ち着いて一発で決められたら、短走路なのでライン2人で決められると思っていたので、それが上手くいったかなと思います。
(赤板で)三谷(竜生)さんに付いていきながら踏み込んでいけたので、タイミングが良かったと思います。ゴールまでスピード良くいけたので、抜かれなかったのは成長している部分かなと思います。G3は2着などが続いていて優勝が無かったので、その気持ちもありゴール後は声が出ました。この後は残る二つのG1で結果を出さないとグランプリ出場が見えてこないし、来年のS級S班の継続もないので、今日のことは今日で締め、また頑張っていきたいと思います。
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◆平安賞in奈良(最終日)注目選手ピックアップ◆
【最終日8R=S級特選】
「キツいメンバーの壁を越える」
2着/町田太我(S1・広島117期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
脚は昨日よりもさらにきている感じがありました。誰かが仕掛けてくるのも分かったし、(番手の)田中勇二さんが仕事をしているのも分かったので、期待に応えて頑張らないといけないと思い、踏みました。準決勝はキツいメンバーで走り、脚力を消耗しました。すんなりいかない、そこからの勝負がまだまだかなと感じます。
【最終日9R=S級特選】
「決めていた先行」
1着/深谷知広(S1・静岡96期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
ラインが4人の時点で(先行と)心は決めていました。ライン4人が機能して取れた1着だと思います。かかっている感じがまったくなかったですが、ラインの力で最後まで持ちこたえました。奈良は競輪人生で一番成績が良くないバンクなので、その中では走れた方だと思います。この後のG1両方に照準を合わせながら、その他の1走、1走にも合わせていきたいです。
(P-Navi編集部)