2025/08/10(日) 13:07 0 3
優勝賞金は6600万円。準優勝でも3300万円、3着で2200万円が手に入る。年末のグランプリ出場を懸け、選手たちの視線は一気に高まる。
今年のGI覇者の吉田拓矢、脇本雄太、郡司浩平はすでにGPの切符を確保。1億2000万円の古性優作、1億1000万円の眞杉匠も当確。だが、深谷知広(6100万円)や寺崎浩平(5300万円)はまだ安泰とは言えず、この一戦の意味は重い。
投票数1万8414票で古性がトップ。2位眞杉、3位新山響平、4位郡司、5位脇本、6位犬伏湧也、7位深谷、8位清水裕友、9位松浦悠士--。松浦は負傷欠場となり、10位太田海也がドリームレースに繰り上がった。
眞杉と吉田が今大会を牽引。平原康多の引退で懸念された"関東の競輪"だが、むしろ責任感が走りに現れている。寡黙な吉田、表情豊かな眞杉。タイプの異なる二人が新時代を築く。佐々木悠葵も勢いに乗り、「次は佐々木の番」との声が飛び交う。
新山の走りは一貫して安定。ナショナルチーム所属の中野慎詞が鍵を握り、マーク陣も厚い。地元地区での開催ゆえ、番組構成面での恩恵も見込める。
郡司を中心に、深谷、松井宏佑、岩本俊介と自力選手の駒が揃う。マーク陣では松谷秀幸が冴えており、総合力では地区トップクラスの布陣だ。
富山記念で8秒8のバンクレコードを叩き出し、自信を取り戻した山口。浅井康太も賞金争い圏内で虎視眈々、流れ次第で台風の目となる。
脇本雄太が総大将。古性は玉野サマーナイトで落車負傷も間に合った。寺崎浩平も"行くだけ"から脱却して、そろそろ戴冠のタイミングだ。
清水を筆頭に犬伏湧也、太田海也と戦力が充実。絶好番手を得られれば、清水の久々のGI優勝も十分視野に入る。
GIIIでは存在感を示す九州勢だが、GIでは苦戦続き。山田庸平と嘉永泰斗がその壁を破れるか。
ナショナルチーム所属で、次の五輪を視野に入れる中石湊。将来を嘱望される地元の逸材が、どんな走りを見せるかにも注目だ。