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【高松宮記念杯予想】白虎賞・青龍賞は大波乱はナシ!? 50%が2車単1・2番人気で決着/過去7年間のデータ分析

アプリ限定 2025/06/19(木) 19:40 0 7

岸和田競輪場で開催中の「高松宮記念杯競輪(GI)」は、20日に4日目を迎える。11Rは西日本の選手で争われる「白虎賞」、12Rは東日本の選手で争われる「青龍賞」で、これらは出走メンバー全員が準決勝進出の権利を持つ特別レース。そこで、過去7年間の青龍賞と白虎賞の結果を徹底検証し、車券戦略に役立ちそうな傾向を洗い出してみた!
▶︎高松宮記念杯競輪 特集

11R白虎賞に出走する脇本雄太(左)と12R青龍賞に出走する吉田拓矢はともに連勝で勝ち上がり(写真提供:チャリ・ロト)

【特別レースも東西別の高松宮記念杯】

 GI、GIIでは、出走メンバーに上位ステージへの進出権利が与えられる特別レースが行われることが多い。その中でも準決勝まで東西の選手が別々に争う「高松宮記念杯競輪(GI)」は、特別レースも東西別のため、他と比べて少し特殊である。

 今回は、準決勝へフリーパスで進めるスタイルとなった、2018年以降の直近7年間の青龍賞と白虎賞の結果を調査した。

【近年多いのは「ズブズブ」か「交わしの交わし」】

 青龍賞と白虎賞は、2018年から24年まで合わせて14走が行われた。特徴的なデータは以下。

①ラインでの連対が10回(71%)
②ラインでの確定板独占が3回(21%)

 ①については、ラインでの連対は10回あるが、先頭-番手のワンツーは一度もない。

 番手-先頭のワンツーは3回あるが、いずれも2019年まで。2020年以降のラインによる連独占は、6回のうち3回はラインの2番手と3番手によるズブズブ。2回がその逆の、いわゆる「交わしの交わし」。それ以外は先頭と3番手の決着が1回あるのみで、ラインの2番手と3番手による連独占が非常に多くなっている。

 ②の確定板独占の3回のケースも、番手-先頭-3番手、3番手-番手-4番手、番手-3番手-4番手という結果である。

 基本はラインの先頭選手ではなく、番手と3番手が圧倒的に有利と考えた方がよさそうだ。

白虎賞で脇本雄太の番手を走る古性優作(左)と青龍賞で松井宏佑の番手を走る郡司浩平(写真提供:チャリ・ロト)

【単騎は車券に一切絡まない!?】

 続いて、ラインで決まっていないレースも含めて、「どの位置が最も有利なのか」を調べてみた。過去7年間の青龍賞と白虎賞の出走人数は、のべ126人である。そのうち、ラインの先頭選手と2番手は各45人、3番手は23人、4番手は3人、5番手は1人(6人以上のラインなし)、単騎は9人。以下は、ラインの位置別の、のべ人数と着順回数の表である。

表①位置別のべ人数と着順数

位置人数1着2着3着着外
先頭45人2回4回7回32回
2番手45人10回5回4回26回
3番手23人2回5回1回15回
4番手3人0回0回2回1回
5番手1人0回0回0回1回
単騎9人0回0回0回9回

表②位置別1〜3着率と着外率

位置1着率2着率3着率着外率
先頭4.4%8.8%15.5%71.1%
2番手22.2%11.1%8.8%57.7%
3番手8.6%21.7%4.3%65.2%
4番手0%0%66.6%33.3%
5番手0%0%0%100%
単騎0%0%0%100%

 ラインで最も有利な位置は2番手で、14走中10回で1着を取っている。

 3番手の1着は、2回とも上記「交わしの交わし」によるものだけであり、2着5回のうち4回は番手選手に続いてのズブズブ車券。残る1回も、1着はラインの先頭である。つまり、3番手の選手は、ラインで連独占(ほとんどが2番手と3番手)のときだけ連対しており、それ以外にスジ違いで強襲して連対しているケースはゼロ。

 そして、ラインの4番手、5番手の連対率はゼロである。

 さらに、単騎はのべ9人が出走しているが、3連対率はゼロ。つまり、ライン決着でなくスジ違い車券のときでも、単騎が強襲するようなケースは全くなかったということになる。

白虎賞で単騎となった山田庸平(写真提供:チャリ・ロト)

【二段駆けからBを取ると100%1着・Hを取った選手は惨敗続き】

 過去7年間の青龍賞と白虎賞で、ラインの先頭選手の1着は2回しかなく、ともに脇本雄太によるもの。

 さらに、ホーム(H)を取った選手(ラインの先頭13人、単騎1人)の成績はさんざんだ。14走中13回が着外で、うち9回がビリ(9着)。残りの1回は2020年の白虎賞で、脇本雄太がHBを取っての1着。同年に開催予定も延期となった東京五輪のために最高潮に調子を上げていた頃であることを考えると、例外のケースと言えそうだ。よってレースの主導権を取った選手が逃げ切ることは、基本的にはないと見てよいだろう。

 また、ラインの先頭でバック(B)を取って連対しているのも上記・脇本のケース1回のみ。しかし、二段駆け(ラインの2番手)からBを取っているケースは4回あり、これは4人とも1着を取っている。つまり、二段駆けからの番手捲りは100%1着である。

2024年の白虎賞を制した脇本雄太(写真黒)。青龍賞は深谷知広が制し、ともに番手捲りでの1着(撮影:北山宏一)

【2車単1・2番人気の通算回収率は139%!】

 上記のように、基本的にはラインで決まり、荒れるケースが極めて少ないため、高額配当にはなりにくい。

 全14走中、3連単の万車券は8回出ているが全て5万円以下で、うち5回が3万円以下である。10番人気以内で決まったケースは、3連単が6回、2車単が12回。

 なお、1〜3着が全員スジ違い(でも全員近畿!)となった昨年の白虎賞についても触れておきたい。1着脇本雄太、2着古性優作、3着窓場千加頼で、3人とも別線だったが、3連単9番人気、2車単2番人気で極めてカタい決着となった。

 青龍賞と白虎賞の過去14走で2車単1、2番人気を100円ずつ買ってみると仮定しよう。支出は2800円で合計配当は3890円、139%の回収率となった。

 青龍賞と白虎賞では、大穴狙いより人気サイドのスジ車券を基本に考えた方が賢明かもしれない。

【まとめ】

 青龍賞と白虎賞の傾向をまとめると、

①基本的にはラインで決まることが多い

②スジ違いでも人気サイドの決着が多い

③番手が最も有利

④先行選手と単騎は車券に絡まない

 以上を参考に、20日の青龍賞と白虎賞にチャレンジして欲しい!

 なおGI・GII決勝の傾向を詳細に洗い出した分析記事も、21日の準決勝後に公開予定。こちらもぜひチェックして欲しい。

▶【11R白虎賞の出走表】
▶【12R青龍賞の出走表】


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