日本競輪選手養成所・第127回・第128回選手候補生の「卒業記念レース」が静岡競輪場で3月4日、5日に開催された。第128回生（女子）は初日に予選を2走して、上位7名が2日目の決勝に勝ち進んだ。
決勝は、半田水晶と岡田優歩が主導権争いを繰り広げる中、3番手でレースを進めた岩元杏奈（宮崎）が抜け出すと、酒井亜樹の猛追をしのいで1着ゴール。128回生の卒業記念クイーンに輝いた。

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【128回生　女子決勝戦】
1／酒井亜樹（大阪23歳）
2／北岡マリア（石川19歳）
3／岩元杏奈（宮崎23歳）
4／半田水晶（茨城27歳）
5／岡田優歩（和歌山21歳）
6／今西瑠花（大阪22歳）
7／千葉捺美（群馬30歳）

【レース経過】

誘導以下、3岩元、1酒井、2北岡、4半田、5岡田、6今西、7千葉で周回。まず岡田が上昇すると、半田も合わせて上昇。両者が並走のまま、打鐘を通過していく。打鐘過ぎに半田が先頭に立ち、2番手に岡田、3番手に岩元で、酒井は5番手で最終HSを通過。最終1センターで岡田が仕掛けるが、半田も出させない。この先手争いが続く中、最終4コーナー3番手から岩元が鋭い差し脚で抜け出し1着。大外を追い込んだ酒井はわずかに届かず2着。3着に北岡が入線した。

1着／岩元杏奈（宮崎23歳）
成績：2着・1着・1着

とても嬉しいです。後ろに競走訓練から先行している候補生が多かったので、後ろから来たら、番手にハマって捲っていくプランでした。本当は番手が良かったですが、2人（半田と岡田）ともかかっていたのと、自分はダッシュがないのが短所なので、3番手にハマりましたが、巧く対応できたと思います。（最後は）自分のタイミングでいきました。横を見たら、酒井生徒が来ていたので、（確定の）放送を聞くまでは、差されたかなと。落ち着いてレースはできたので良かったです。

自分はガールズケイリンでも身長が低い方なので、走りは大きく走っていきたい。ダッシュはないけど、後半は伸びるタイプなので、そこを生かしていきたいです。 （卒業記念クイーンの）プレッシャーを感じず、今回優勝したことは考えず、自分らしい走りを今後やっていけたらと思います。

【プロフィール】
いわもと・あんな
2001年3月9日生まれ、23歳
出身地：宮崎県
ホームバンク：宮崎県総合運動公園自転車競技場
師匠：四元慎也（77期）
自転車以外のスポーツ歴：トライアスロン（小1〜小6まで6年間）
脚質：地脚
※在所成績3位

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2着／酒井亜樹（大阪23歳）
※在所成績：1位

本当は競走訓練みたいに自力を出したかったが、最後のレースで勝ちにこだわる気持ちがあって、少し仕掛けを遅らせて追い込めたらと思っていました。でも思った以上に、後方に置かれてしまったかなと。必死に踏んだんですけど、2着に終わってしまって、求めていた結果ではなかったです。後ろにかまえたのに、結果がついてこなくて情けないです。思ったより早く後ろが動き出しましたが、落ち着いて、決めたポイントでは踏もうと思っていました。卒業してからは、また作り直して、（ガールズケイリンの）走り方も違うと思うので、しっかり学んで、一歩ずつ強くなりたいと思います。

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3着／北岡マリア（石川19歳）
※在所成績：2位

Sで酒井さんの後ろを取ると決めていました。自分から動かず、捲りか、追い込み勝負。行こうと思ったときに踏み遅れて浮いてしまい、ここで下がったら負けると思ったので、岩元さんの後ろに付くような感じになりました。おいしい位置だと思いましたが、半田さんもかかっていたのか、宮元さんも脚が余っていた状態だったのか。（最後も）踏み上げていく中で、うまく車が前に出なかったのが反省点です。今回は楽しんでやることが目標で、優勝はできなかったけど、最後に表彰台に乗れたのは良かったです。自分は弱いので、練習して、ルーキーSから違う自分を見せられたら。技術も、スピードも強化していきたいと思います。

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◆第127回候補生卒業記念レースのレポートはこちら

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【直近の卒業記念レース結果】
125回生（森田一郎）・126回生（仲澤春香）
123回生（荒川達郎）・124回生（松井優佳）
121回生（纐纈洸翔）・122回生（畠山ひすい）

(P-Navi編集部)