卒業記念レース・レポート

2022/04/05(火) 23:41

卒業記念レース・レポート

日本競輪選手養成所

第121・122回生 卒業記念レース

今年も新型コロナウイルスの感染防止の観点から、当初は伊東温泉競輪場で開催予定だったが延期が決定。
会場も日本競輪選手養成所に変更となり、4月5日の1日のみの無観客レースで実施された。
すでに第121・122回生は養成所を卒業しており、「選手」として「卒業記念レース」を迎えることに。
さらに、今月末からはルーキーシリーズ(新人戦)が間近に迫っているため、デビューを目前に控えた選手が好レースを展開した。
そして、121回生は纐纈洸翔(こうけつひろと・愛知)が卒業記念チャンピオンに、122回生は畠山ひすい(北海道)が卒業記念クイーンに、それぞれ輝いた。

【121回生 男子決勝戦】
1/東矢圭吾(熊本23歳)在所4位
2/山口多聞(埼玉19歳)在所21位
3/纐纈洸翔(愛知19歳)在所28位
4/中釜健次(大阪23歳)在所29位
5/小西晴己(三重20歳)在所25位
6/真鍋顕汰(三重27歳)在所34位
7/梅崎隆介(長崎32歳)在所20位
8/日高裕太(静岡19歳)在所33位
9/松本秀之慎(熊本19歳)在所14位

【レース経過】

6真鍋、1東矢、2山口、5小西、3纐纈、4中釜、7梅崎、9松本、8日高で隊列が整う


最終HS。5小西が先手を奪う


最終BS。6真鍋が捲る


中団から仕掛けた3纐纈が鋭く伸びて1着ゴール


優勝/纐纈洸翔(愛知19歳)

みんな強いので、優勝を意識せずにいきました。
後ろからは捲りは届かないと思ったので、最低でも中団。前についていこうか迷いましたが、踏み合っていたので、内におりました。4コーナーで(後ろに)中釜さんがいて、かわされると思いましたが、何とか押し切れてよかったです。
目標とする選手は、深谷知広選手。メインは先行で、他の選手を寄せ付けない走りができたらいいなと思います。
本デビューしてからの目標は9連勝(特別昇班)。最終的にはG1を獲れたら一番良いですけど、グレードレースで先輩方と戦っていけるようにしていきたいです。

【纐纈選手プロフィール】
平成14年7月8日生まれ、19歳
出身地:岐阜県
ホームバンク:名古屋競輪場
師匠:鰐渕正利(65期)
自転車以外のスポーツ歴:陸上競技(3年間)
脚質:スプリンター


2着/中釜健次(大阪23歳)
優勝しか狙っていなかったので、悔しいです。纐纈君がすごいスピードで、差せませんでした。
今まであまり努力をしてこなかったけど、やっと夢中になれるものが見つかりました。
グランプリ優勝を目指して、頑張るだけです。


3着/松本秀之慎(熊本19歳)
自分の力を出し切れなくて、周りの人との力の差を感じました。仕掛けるタイミングを取っていたのに、ペースが速すぎていけませんでした。(デビューに向けて)まだまだ練習しないといけないですね。

【122回生 女子決勝戦】
1/畠山ひすい(北海道19歳)在所4位
2/又多風緑(石川19歳)在所1位
3/渡邉栞奈(静岡25歳)在所14位
4/渡部遥(愛媛19歳)在所12位
5/池上あかり(福岡22歳)在所5位
6/浜地晴帆(三重20歳)在所13位
7/塩田日海(神奈川23歳)在所11位

【レース経過】

スタートで6浜地が飛び出す


隊列は6浜地、4渡部、1畠山、2又多、3渡邉、5池上、7塩田


最終HS、1畠山が先行勝負


最終BS、4渡部が捲りで迫る


1畠山が後続を振り切って優勝ゴール


優勝/畠山ひすい(北海道19歳)
今回は先行で戦おうと決めていました。先行で勝てたのは数えるくらいしかなかったですが、今日は3回とも先行で勝てることができて、とても嬉しいです。イメージでは、1着1着で勝ち上がれるとは思っていませんでした。
養成所での自分の中の目標は脚をつけること。その目標を達成するために、一年間、先行で頑張ってきました。
ダッシュ力には自信を持っていますが、最後まだ垂れるので、そこが課題。
北海道のホワイトガールズプロジェクトに、とてもお世話になっているので、今日は優勝することができて良かったです。
デビュー戦まで時間があまりないですが、課題を修正して、また今日のように先行で優勝できるように頑張りたい。最終的な目標は、自力で戦えるようになって、ガールズグランプリに乗ること、そして逃げ切りたいです。
122回生はガールズ10期生としてデビュー。先輩方が10年間積み上げてきたガールズケイリンを、さらに盛り上げていけるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

【畠山選手プロフィール】
平成14年5月27日生まれ、19歳
出身地:埼玉県
ホームバンク:函館競輪場
師匠:盛田将人(92期)
自転車以外のスポーツ歴:サッカー(8年間)、バスケットボール(3年間)
脚質:地脚


2着/又多風緑(石川19歳)
決勝は畠山の後ろで、よい位置だったのに捲れず、予選から3レースとも自分の持ち味が出せませんでした。ルーキーシリーズは、卒業記念レースの分も良い走りをして、完全優勝したい。
持ち味はカマシ先行などのダッシュ。自力で児玉碧衣さんのような選手を目指します。


3着/渡邉栞奈(静岡25歳)
追い込みで着に絡めたことは、すごく嬉しかったです。弟(雅也)のデビューをテレビで見て感動して、自分も選手になりたいと思いました。卒業後は、父(晴智)とマンツーマンで練習を見てもらっています。まだレースもやってきていないので分からず、持ち味もこれから見つけていきたいと思います。まずは決勝に乗ること、最終的にはガールズグランプリに乗ることが目標です。(P-Navi編集部)

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