2024/03/06(水) 17:49
第125・126回選手候補生 卒業記念レース
伊東温泉競輪場にて3月5日と6日の2日間、第125・126回選手候補生・日本競輪選手養成所「卒業記念レース」が実施された。女子(126回生)は初日に予選、男子(125回生)は初日予選を勝ち上がった27名が2日目に準決勝を争い、それぞれ午後に行われる決勝進出者が決定した。
注目の決勝は、ここまでの訓練の集大成を発揮すべく、候補生たちが激しいレースを展開する中、第125回生は森田一郎候補生(埼玉)、第126回生は仲澤春香候補生(福井)が、それぞれ卒業記念チャンピオンに輝いた。
125回、126回選手候補生は3月7日の卒業式を経て、選手登録をおこない、5月からの競輪ルーキーシリーズで、デビュー戦を迎える。
【競輪ルーキーシリーズ】
富山 5月3日~5日
平塚 5月10日~12日
函館 5月24日~26日
松山 5月31日~6月2日
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【125回生 男子決勝戦】
1/森田一郎(埼玉23歳)
2/栗山和樹(岐阜26歳)
3/遠藤拓巳(香川24歳)
4/小堀敢太(北海道23歳)
5/渡邉壘(新潟20歳)
6/弓矢輪太郎(三重20歳)
7/野村賢(山口20歳)
8/谷内健太(京都23歳)
9/塩島嵩一朗(神奈川24歳)
【レース経過】
スタート
周回中
赤板前
最終HS
最終2コーナー
最終BS
ゴール
誘導以下、1森田、3遠藤、5渡邉、2栗山、4小堀、6弓矢、8谷内、7野村、9塩島で周回。青板BS過ぎに谷内が動くと、赤板で弓矢も仕掛けて主導権を狙っていく。2番手に谷内、3番手に野村、4番手に森田で打鐘を通過。打鐘後に塩島がスパートして、最終HS過ぎには野村、谷内、塩島、小堀の激しい先手争いになる。中団の森田は最終2コーナーであいた内を突いて、最終2コーナー過ぎに先頭に躍り出る。抜け出した森田を、遠藤が捲りで追うが、リードを保ったまま森田が優勝ゴール。遠藤に続いた栗山が2着、遠藤が3着に入線した。
優勝/森田一朗(埼玉23歳)
成績:1着・2着・1着・1着
本当に優勝できて嬉しいし、無事に終わってホッとしています。先行で勝ちたかったので、いつも通り自分の強いレースをしようと前々で戦おうと思いましたが、内になってしまって。その結果、インがあいて、しゃくった感じでした。
S取りは良かったと思いますが、叩かれて、叩かれて、中団になってしまったので。でも、僕自身、競輪の歴が少し長いので、レース勘と自分を信じていきました。内に包まれて、ダメかとは思いましたが、デビューして競輪選手になる以上、ゴールまで全力でいこうと、もう1回、気持ちを切り替えていったら、運よく内があいたので、そこに腹をくくって飛び込んで、踏み直しました。
卒業記念チャンプは注目されると思うし、卒業記念レースでは捲りが多くなってしまいましたが、デビューしてからは、先行して勝てる力をつけて、戦えるように臨みたいと思います。
脇本(雄太)選手のような両立して強い選手になりたいし、同門で活躍している森田優弥選手、師匠の山信田学選手のように、競走スタイルが格好良い選手がになりたい。競輪も競技でも強い選手になりたいと思っています。4月からは伊豆で、ナショナルチームのBチームにも行かせていただくので、そこでしっかりと備えたいと思います。
デビューしたら、少しでも車券に貢献できる強い選手になりたいと思いますし、埼玉には強い先輩方がたくさんいるので、その先輩方の前で先行で戦えるように、強い選手になろうと思います。デビューしてもよろしくお願いします。
【プロフィール】
2001年2月1日生まれ、23歳
出身地:埼玉県
ホームバンク:大宮競輪場
師匠:山信田学(83期)
自転車以外のスポーツ歴:モトクロス(3年間)、テニス(3年間)
脚質:地脚
※在所成績2位
2着/栗山和樹(岐阜26歳)
※在所成績3位
内枠だったので、1(森田)も3(遠藤)も強い候補生だったので、その後ろがほしかったのですが、スタートで4番手になってしまったので。捲りは打ちたいなと思いましたが、結果的に追い込みになったので、そこは反省点ですね。
2コーナーで4車並走になっているのが見えて。運よく遠藤君の後ろが取れたので、遠藤君ならその上を行ってくれると思って、追い込みに切り替えました。2走目、3走目と外を長い距離は踏めたと思うので、決勝でも2着で満足はします。
師匠(松岡篤哉)も先行で戦っていますし、一緒に練習して、レースの組み立て方も聞いて、先行基本に戦っていきたいと思います。師匠と街道練習、モガキでバンクに入れば山口拳矢選手など強い選手もいるので、強い選手にもまれて、もっと強くなれるように頑張りたいです。
3着/遠藤拓巳(香川24歳)
※在所成績1位
Sを取りに行ったのですが、森田候補生が1番車で取れなくて。前々で展開してチャンスがあれば仕掛けようと思っていましたが、2番手にはまれたのが良かったと思います。卒業記念レースは全レースで内に包まれて仕掛けどころがなかったので、その中でも決勝は外に切り替えて、自分の力で踏めたのは良かったと思います。最後に勝てなかったのは、力の差です。あとは脚をつけるだけなので、3着という結果には満足しています。
(在所1位は)素直に嬉しいです。卒業記念レースを走って、改めて、自分より強い選手は同期にたくさんいる。そこに負けないように、先行で戦えるように力をつけたいと思います。
【126回生 女子決勝戦】
1/仲澤春香(福井22歳)
2/中島瞳(埼玉19歳)
3/高木萌那(福岡19歳)
4/伊藤優里(三重19歳)
5/豊田美香(徳島28歳)
6/大浦彩瑛(神奈川28歳)
7/野寺梓(静岡23歳)
【レース経過】
スタート
周回中
最終HS
最終2コーナー
最終3コーナー
決勝緒ゴール
誘導以下、5豊田、1仲澤、2中島、3高木、7野寺、4伊藤、6大浦で周回。まず残り2周過ぎから伊藤が上昇を開始すると、続いた大浦が打鐘でスパートして先行態勢に入る。車間が空いて2番手には豊田、3番手に中島で、仲澤は4番手で最終HSを通過。最終1センターから中島が捲ると、豊田も捲りで、先手争いで3車並走となる。そこを仲澤が捲り、最終BS過ぎに先頭に立ち、そのまま振り切って優勝ゴール。仲澤の仕掛けに乗って、直線詰めよった伊藤が2着、3着に高木が入線した。
優勝/仲澤春香(福井22歳)
成績:1着・1着・1着
すごく嬉しいです。番組が発表されたとき、皆が動くことをイメージしていたんですけど、直前に細かいこと考えず、やってきたことを出したいと、メンタル的な部分に重きを置いた結果、良い走りができたと思います。
プレッシャーがあって、すごく緊張もしていましたが、落ち着くことはできました。
1番車だったので、スタートで思い切り出たら中団には入れるかなと。そうしたら2番手だったので、取れた位置から仕掛けようと思っていました。自分自身、333での競走訓練があまりうまくいかないことが多すぎて。打鐘で出られるか、外に浮くか、どちらかのパターンだったので、どうしようかと思ったのですが、ガールズケイリンのレースを見たりして、それを体現することができたので、少しは良かったかなと思います。
メンタルは、もともと打たれ弱くて、繊細。ボート競技を辞めた経験で一番大きかったのが、弱い自分を受け入れること。それが自分の中で大きく、前に進めています。弱い自分もいるけど、強い自分もいる。自分を受け入れることを意識しています。
(デビュー後は)いつでも攻めの姿勢で走れて、お客様に興奮や感動を与えられる選手になりたいと思います。
守りに入らず、攻めることができれば。デビュー後も、自分らしい思い切りの良い走りをしますので、応援よろしくお願いします。
【プロフィール】
なかざわ・はるか
2001年4月10日生まれ、22歳
出身地:福井県
ホームバンク:福井競輪場
師匠:山出裕幸(90期)
自転車以外のスポーツ歴:ボート競技(5年間)
脚質:地脚
※在所成績:1位
2着/伊藤優里(三重19歳)
※在所成績:5位
(決勝は)先行つもりでいました。在所成績は5位からの、今日の2位なので良かったと思いますが、位置取りがよかっただけなので、自分の力では全然レースができていない。そこはもう一個、上に行くためにはがんばろうと思いました。(師匠の浅井康太だが)グランプリの世界で活躍しているのもあり、自分もそこを目指しているので、連れて行ってもらう、教えてもらうためにお願いしました。初めて競輪を生で見たとき、すごく輝いて見えて、自分もここで輝きたいと思ったのが、始めたきっかけです。デビューしてからは、先行して優勝できるように選手になりたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
3着/高木萌那(福岡19歳)
※在所成績:3位
前々に動く選手が多かったので、少しでも前にいようと思っていました。展開を悪くしてしまったのは、自分が悪いので反省がとても多いです。力不足でした。今日のレースで、本番になったら硬くなってしまう。もっと練習をして自信をつけて、思い切りよいレースができるようになりたいと思います。今日のように内に包まれたりせず、積極的にレースを展開していこうと思いますので、応援よろしくお願いします。
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表彰式では、伊東温泉競輪開催執務委員長の福西淳氏よりレーサーパンツの贈呈も行われた
(P-Navi編集部)