2024/12/26(木) 15:15 0 4
静岡競輪「KEIRINグランプリ2024(GP)」は28日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
グランプリ(30日)
優勝賞金は約1億4千万円。改めて並びのおさらいから。南関は3車結束で北井佑季、郡司浩平、岩本俊介。近畿はシンプルに脇本雄太に古性優作。関東は連係実績豊富な眞杉匠に平原康多。新山響平、清水裕友は、それぞれ単騎。
大方な予想は北井の主導権取り。ネットのファンの声や、専門家も眞杉の動きがポイントと言う意見が多い。力勝負でカマシ・捲りなのか、位置を求めてアグレッシブに走るかは本人にしか分からない。今月の大垣記念を見ても分かる様に、今年後半の北井は失速している。郡司もシビアに走るが、どこまで掛かり切っているかだろう。ワッキーは一旦、8番手になり、そこから自分のタイミングで仕掛ける。新山は被るレースは避けたく、単騎でも仕掛けは早い。清水は流れを見極めてからだ。ワッキーの番手は優勝に一番近い位置であり、最も遠い位置でもある。これを、古性がどう走るかだ。
ガールズグランプリ(29日)
ナショナルチームで鍛えられた佐藤水菜の実力が抜けている。一発勝負も世界で厳しく闘っており、不安要素はない。普通に走れば快速捲りで圧勝だ。ラインがないガールズケイリンだが、初手からサトミナの位置を狙う選手は出てくる。華のある児玉碧衣、走る度に強くなっている坂口楓華、復活の年にした尾崎睦や石井貴子。レジェンド的な存在の石井寛子、逃げて見せ場を作りたい尾方真生と、7名の選手の熱い闘いになる。
ヤンググランプリ(28日)
現時点で、並びは分かっていないが、太田海也と中野慎詞の2強対決。太田は今年も優勝すれば、2連覇となる。とにかく最終バックから激しい捲り合戦になる。地区的には太田は真鍋智寛と連係。中野は北日本同士で大川剛と連係。昔のヤンググランプリは、2段駆け、3段駆けで人の後ろを回る選手が有利だったが、今では、そう言う競輪ではなくなっている。
寺内大吉記念杯(S級シリーズ・28日〜30日)
期末のせいか、約20名の選手が入れ替わった。自力選手が多く、決勝は2段駆け対決になるかも。関東は坂井洋、小林泰正、吉田有希が機動型でマーク陣は武藤龍生と諸橋愛。神奈川は青野将大に和田真久留。中部は志田龍星、山田諒、皿屋豊。近畿は山田久徳に稲川翔。中四国は松本貴治に岩津裕介。九州は伊藤颯馬、松本秀之介、山崎賢人、松岡貴久。どこからでも狙えるが、ナショナルチームのプライドを発揮してアフロ(山崎賢人)がシリーズリーダーになるのか。