2022/03/07 (月) 12:00 19
豊橋競輪のモーニングが爆裂の売り上げを見せた。2月28日の初日に3億13万5400円を売り上げると、2日目は5億13,96万7,200円、そして最終日、3月2日の売り上げは4億21,12万6,300円。総売り上げは12億3522万8900円と爆裂。今回のモーニングは12個レース制で2日目、最終日は11個制になったが、衝撃だった。
ポイントバックが最大の要因のようだ。堅いレースを当てるだけでなく、確実に投票額に応じてのポイントがつくとなると、勝負していい…という判断だ。また、その日がいつなのか。偶数月の15日が年金支給日で売り上げが伸びるとは、長く言われているが、各サイトのポイントバックの日がいつなのか…も見逃せなくなってきた。
かつては大金で勝負できるレースを“銀行レース”と呼び、ある程度の利子が付く感覚でお金を増やすケースがあった。S級、A級、B級の3層制となる前、A級1〜5班の時などは、1班と下位の選手が戦えば、さすがに堅かったのだ…。
ミッドナイトは他場が中止になった影響を受け、単独開催になったことはあるが3月1日が最終日の大垣競輪の売り上げは8億4831万5000円で、総売り上げが20億3675万1300円だった。複数開催がメインなので、それぞれは比べられないが、もはや日ごとに増しているのは事実。
スタート当初、1日6,000万円売れれば…といっていたところ、一つのレースで売り上げるようになっている。それを支えてきたA級の選手たちには、深夜時間に対応して頑張ってきた自負がある。
その意味で4月25〜27日の宇都宮競輪のS級ミッドナイトがどんな盛り上がりを見せるのか、に俄然注目が集まる。実力が拮抗するレースと、力差のあるレースで、ファンは対応を変えるのか…。
現在でも究極を思えるような数字が並んできたのだが、ボートレースはよりすごい。3月5日終了時点で、2021年度(令和3年度)の2兆2168億3216万1100円とし、過去の最高記録だった1991年度の2兆2137億4629万900円を更新した。
目がくらむような数字だが、現実にボートレース界はなしえている。世情はものすごく変わったとはいえ、以前は競輪が隆盛を誇っていたわけだ。直近の成長、伸びがこれからどうなっていくか。どう進めていけるか。
中期計画はもはや短期計画としてのスピード感が求められてくる、ファンの力によって…。
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前田睦生
Maeda Mutuo
鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。