レースの合間には豊橋競輪場名物と言える、場内のポスターにも注目！

　SPEEDチャンネルの解説で【ちぎり賞争奪戦】が行われている、豊橋競輪場へ来ています。

　豊橋競輪場に来るたびにいつも楽しみにしているのが、場内に掲示されている開催告知ポスターです。毎回斬新かつ、地元選手も協力してのユニークなデザインがされています。

　今回のポスターも楽しみにしていたところ、なんと、『ど根性ガエル』のキャラクターに選手が扮しているという内容でした。ポスターは開催期間中に場内で見ることができますので、豊橋競輪場に来られる方は、どの選手が、どのキャラクターに扮しているかを楽しみにしていてください。

　その楽しげなポスターとは対照的に、豊橋競輪場は現役時から風が強いバンクとの印象があり、特にこの時期はバンクが重く感じていました。

　今回も強い風が吹いた初日はタイムも悪く、先行選手が苦戦していました。二日目、そして準決勝の行われた三日目は、初日と比べると風も穏やかで、初日は苦戦していた自力型も残るようになっていました。決勝が行われる四日目に現地に行かれる方は、予想に当日の風の強さや、風向きも組み込んだ方がいいと思います。

　決勝メンバーも先行や捲りを得意とする選手など、自力型が多く勝ち進んできました。自力型が揃った中四国のラインですが、取鳥選手-清水選手-原田選手の後ろに、熊本の中本選手が付けて4車の並びとなりました。

　愛知の2人は吉田選手が前で、その後ろが岡本選手。郡司選手の後ろには、初日の特選も含めて、幾度も連係実績のある佐藤選手。その後ろには北日本ラインの和田選手が付けました。

　1番車が原田選手となったこともあり、前受けをするのは取鳥選手だと思います。その4人の後ろが吉田選手-岡本選手。郡司選手と北日本ラインは7番手からのレースとなりそうですが、早めに中四国＋九州の4人を抑えにかかると見ています。

　その郡司選手に抵抗する形で、取鳥選手が突っ張り先行に入った時に勝機が見えてくるのが、番手捲りを仕掛けてくる清水選手。その捲りに乗ってくる原田選手との折り返しが、車券の本線と言えるでしょう。

　この決勝メンバーの中で好調なのが取鳥選手ですが、同じ中四国では原田選手の調子が更に良く見えます。準決勝も勝利し、これでS級のレースは11連勝。この決勝は3番手からのレースとなりますが、清水選手が番手捲りをした後に、ゴール前で抜き去る可能性は充分にありそうです。

　先行争いで両者がもがき合ってくれたのなら、その後ろにいる吉田選手にもチャンスが出てきます。今大会は1-1-2と安定したレースを見せていますし、豊橋バンクの長いみなし直線を生かして、どこまで突っ込んでくるかにも注目です。

　荒れるとするのなら、郡司選手が取鳥選手を抑えきって、先行体制に入った時と言えます。巻き返してきた中四国＋九州ラインに、東日本ラインが飛びついていくはず。原田選手は横の動きがそれほど強くありませんし、郡司選手-佐藤選手の連係の強さが、4車のラインを上回ると思います。

　また、郡司選手が一度引いて、そこからもう一度立て直していくようだと、後ろを回る佐藤選手が横の動きの上手さを生かして、中を割ってくる可能性もあります。

　場内のポスターだけでなく、決勝も面白くなりそうな【ちぎり賞争奪戦】。強い風が吹いた時、選手の『根性』が勝敗を左右するのかもしれません。

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