2021/10/19 (火) 12:00 20
4年連続KEIRINグランプリ出場へ邁進する清水裕友の新コラム『猪突猛進』がスタート。このコラムは「清水裕友の心中」を「清水裕友の言葉」でお届けします。第一弾のテーマは大事な大事なGI、そして地元防府記念を前にした清水裕友の想いです。
netkeirin 読者の皆さん、清水裕友です。オールスター前にやった僕のコラム、いろいろな方に「見たよ!」とか「面白かったよ!」とか、たくさん声をかけてもらいました。ありがとうございます。好評だったらしく、今回から月1回の連載となりました。タイトルは『猪突猛進』に決めました。僕はよく「イノシシみたい」って言われるんですよね。まぁ、あながち間違ってはいないかな(笑)“日本一に向かって前へ前へ突き進む"そんな想いも込められています。ファンの皆さんに「清水裕友=猪突猛進」が浸透してもらえるとうれしいです。今後ともよろしくお願いします。
さて、朝晩はだいぶ涼しく過ごしやすくなってきました。昼はまだまだ暑いですけどね。いやー、それにしても日本の夏は厳しい。あからさまに動けなくなるんですよ。でも8月を思えば9月はだいぶ動きが変わってきましたね。“夏場の暑さ"と“湿気"に比べたら雲泥の差、涼しくなって今はコンディションを作りやすくなってきました。これからどんどん良くなっていきます。このあとお話しますが、10月はとても大事な時期になるので、頑張って結果を出したいと思っています。
9月は岐阜で共同通信社杯(GII)がありました。決勝には乗れたけど…。優勝したかったですね。でも、動きは本当に良くなっているのでこれからの上がり目が楽しみです。共同は一次予選、二次予選が自動番組。一次予選は中四国が一人だけでした。単騎になるだろうなぁって思っていたら、競輪場でよく話をする小松崎大地(福島)さんが僕のところにやってきたんです。なんか、かしこまって「福島の小松崎大地と申します。付けさせてもらってもいいでしょうか?」みたいな(笑)。てっきり冗談だと思っていたら、どうやら本気みたいで「逆にいいんですか?」って聞き返しちゃいました。ちょっと驚きましたね。でもうれしかったです。他地区の自力選手に付きたいと思ってもらえるのは光栄ですよ。しかも、小松崎さんを相手に戦う際は、自力選手としてはやっぱり嫌ですから。強いっすもん。味方になってくれるのは頼もしかった。結果は小松崎さんが3着で僕が4着。ワンツーを決めることはできなかったけど、責任感のあるレースをしなくちゃって思わせてもらいました。次に一緒の時は敵でしょうけどね(笑)。
さて10月も半分が終わって、今年も残りわずか。21日からは寛仁親王牌(GI)、31日からは地元の防府記念(GIII)があります。今年の親王牌の舞台は新潟県の弥彦。バンクの風景が地元の防府に似ているんですよね。バックに山があったり。だから結構、好きなんです。今年のGIもあと2つなので、大ホームランをかっ飛ばしたい。そして立て続けに地元記念。S班になってからは地元を走るのが1年に1回になっているので、どうしてもいい結果を残したい。今は3連覇中なんです。簡単にはいかないだろうけど、4連覇しか頭にないですね。防府競輪を見て育ってきたので、地元バンクにかける想いは誰よりも強いと思っています。だからこそ結果を出したい。地元記念のタイトルは誰にも譲れないです。富弥昭(山口)さんが防府記念を優勝した2005年の56周年決勝は現地で見て興奮したのを覚えています。今度は地元の若い子が、僕のレースを見て選手を目指してくれたりしたらうれしいですね。というわけで、10月は僕にとって大事なレースが続きます。いい結果を残せるように、しっかりと追い込んでいる最中です。あとは、なるようになるでしょう!
最後になりますが、なんか僕がぼやきキャラとして定着しているみたいですが…(笑)。ぼやいているつもりは全くないです! 思ったことを口にしているだけで。これからもそのスタンスは変えないつもりでいます。このコラムでも思ったことや身の周りで起きたことなどをどんどん発信していこうと思っていますので、よろしくお願いします。
(取材・構成=netkeirin特派員)
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清水裕友
Hiroto Shimizu
清水裕友(しみずひろと)。山口県防府市出身。105期。日本競輪選手会山口支部所属。師匠は國村洋。ビックレースはGI「読売新聞社杯全日本選抜競輪」(2020年)、GII「サマーナイトフェスティバル」(2020年)、GII「ウィナーズカップ」(2021年)。