2025/08/05 (火) 12:00 9
2025年夏、函館競輪場で開催される男子オールスター競輪。その熱気の中でひときわ注目を集めているのが、アンバサダーに就任した松岡昌宏さんの存在だ。国民的な知名度を誇る松岡さんが、なぜ競輪のアンバサダーに? そこには、北海道初となるオールスター競輪を「地元から全国へ」盛り上げようという、スタッフたちの熱い想いがあった。その舞台裏について広報担当者・函館市競輪事業部の柴田友也主事・トータリゼータエンジニアリングの久保田誠アシスタントマネージャーは次のように語ってくれた。
「力強さと熱さが伝わるレースにふさわしい方にお願いしたかったんです」
そう語る柴田さんと久保田さん、実は今回のオールスター競輪は男女分離開催が初めてという背景もあり、印象的かつ話題性のあるアンバサダーが求められていた。さらに、開催地が北海道であることも大きな要素。
「競輪を知らない人にも興味を持ってもらうには、人気のある方の力をお借りするのがいちばんです。北海道出身で、男性の力強さを象徴できる人物」
選定の結果、浮かび上がったのが松岡昌宏さんだった。
起用の打診には代理店を通して行ったが、なんと「一発OK」の快諾。
「難しいかとも思ったんですけど、意外とすんなりと決まって驚きました」
松岡さん自身も北海道出身ということもあり、地域を盛り上げたいという気持ちが通じたのかもしれない。
撮影は3月、まだ雪の残る函館で、ポスターとCM撮影が同時進行で行われた。
「寒かったですね、本当に。夜まで撮影が続いてしまって(笑)」
現場は凍えるような寒さだったが、ポスターや映像には“熱さ”が映し出された。松岡さんの真剣なまなざしが函館のバンクと函館の夜景を背景に描かれ、「真夏の頂点を決めようぜ」と力強いメッセージが競輪ファンの心に届く仕上がりになっている。
松岡さんの起用を最大限に活かすため、函館市競輪事業部事業課も仕掛けを用意した。市内のタペストリー掲出は約200枚。観光客や市民の目につく場所を重点的に選定し、JRA函館競馬場との連携も図った。
「今回は“函館オールスター”として、競輪だけじゃなく街全体で盛り上がることを意識しました」
さらに、海沿いの幹線道路には“場所非公開”の巨大看板をゲリラ的に設置。空港から函館市内に向かう車の中から見つけることができる。
「ファンの方に“あ、あれだ!”って見つけてもらえたらうれしいですね。地元の人も“最近あそこ看板ついたね”って話題にしてくれてます」
SNS上でも松岡さん効果は絶大だった。X(旧Twitter)での就任発表ポストは10万インプレッションを超える反響。
「正直、ここまでの広がりは予想以上でした。これをきっかけに“競輪って面白そう”って思ってもらえたらうれしいですね」
市の関係者やタクシーの運転手からも「オールスターすごいね」「チケットとれるの?」という声が寄せられるようになったという。
「うちの姉も競輪が大好きなんですけど、6連休とって来るって言ってました(笑)」
市民にも“祭り感”として浸透し始めている。
最大の見せ場は、開催最終日。松岡さんが実際に函館競輪場に登場し、表彰式のプレゼンターを務める予定だ。
「これはもう絶対に見逃せないですよね。一部エリアでは無料観覧も可能な場所もあるので、競輪初心者でも気軽に来ていただけたら」
その他にも、普段は函館に来ないようなタレントも出演予定。夏の夜、特別な時間を函館競輪場で体験できるイベントになりそうだ。
「ぜひ、この熱気を現地で体感してもらいたいです! 夏の函館を彩る“三大祭り(※)”のひとつと呼ばれるような存在を目指したいです」
(※)函館港まつり(8/1-5)、はこだて国際民俗芸術祭(8/5-11)、函館オールスター競輪(8/12-17)と、3連続でビッグなお祭りが開催される。
オールスターというビッグイベントに、地元と全国をつなぐ橋渡し役として登場する松岡昌宏さん。彼の存在は、函館競輪場を“競輪ファンの夢の舞台”へと押し上げる力になるに違いない。その舞台に立ち会うチャンスは今しかない。
日本最北の競輪場であり、ナイター競輪発祥の地・函館競輪場では、8月12日から17日にかけて「オールスター競輪(G1)」が開催される。キャッチコピーは「真夏の頂点を決めようぜ」。メインアンバサダーには、地元・北海道出身の松岡昌宏さん。熱気に包まれる夏の夜、光と歓声のなかで、新たな“夜の物語”が生まれる。
netkeirin取材スタッフ
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