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鈴木誠のハイブリッド展望

【湘南ダービー予想】4車となった南関東ライン! 深谷の番手から早めに動いていった郡司が、地元の和田とのワンツーを決める!/鈴木誠の展望

2025/05/13 (火) 15:00 4

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は平塚競輪場で開催されている「湘南ダービー」の決勝レース展望です。

単騎で怖いのは犬伏の勢いをもらって抜け出してくる、バンク巧者の山口!

「平塚ダービー」ではCS放送や、平塚競輪場のYouTube動画において、レース前日のインタビューがアップされています。昨日アップされた準決勝に続き、今日は決勝に進出した、9名の選手たちのインタビューを担当させてもらいました。

 現役時はインタビューされる側だったので、その頃はどんなことを聞かれていたのかと、思い返しながら質問をしています。

 記念競輪の決勝ともなると、ほとんどの選手から歯切れがいいコメントが聞こえてきます。

 今回の決勝の取材では、納得がいくレースもできているのか、コメントにも力があったのが郡司選手です。そして言葉の節々からも状態の良さがうかがえたのが、犬伏選手と山口選手でした。

 その一方で深谷選手は、インタビューでの表情は決して明るくはありませんでした。怪我の影響が残っているだけでなく、体調も決して万全ではないのでしょう。

 それでも、初日の特選から3戦続けて2着を続けているレースの内容からしても、力を出し切れる状態ではあります。しかも、決勝では4車で団結した南関東ラインの先頭を任され、ここでは思い切ったレースをしてくるでしょう。

 その決勝の並びですが、南関東ラインが⑦深谷選手-①郡司選手-⑤和田選手-⑨岩本選手。九州ラインが⑥松本選手-⑧松岡選手-④園田選手となり、②犬伏選手と③山口選手は単騎戦となりました。

 1番車に郡司選手が入っただけに、ここでは深谷選手の前受けが濃厚で、南関東ラインの後ろは単騎の2人となります。

 7番手となった松本選手は前を抑えに行きます。今大会はスピードに乗った捲りを見せている松本選手ですが、スプリント型の選手であるため、地脚のある深谷選手とのもがき合いでは分が悪くなります。

 ここで深谷選手が松本選手を突っ張りきって、元の位置まで戻るようだと、次に捲っていくのは犬伏選手だと見ています。

 郡司選手はその動きに対応してブロックする、もしくは深谷選手が捲られたとしても、その後ろに飛びついていくといった動きもできるはずです。

 この展開となれば郡司選手の優勝も見えてきますが、ただ、犬伏選手の捲りをブロックした時に、その間隙を縫って伸びてきそうなのが山口選手です。

 山口選手が2023年の【日本選手権競輪】で優勝を決めたのは、ここ平塚バンクになります。今大会の山口選手は、状態がいいだけでなく、捲りが決まりやすいバンクの形状も走りに合っているのでしょう。

 先に犬伏選手が仕掛けていった時には、その勢いをもらっての捲りともなります。今大会はコース取りも冴えており、展開次第では優勝の可能性は充分にありそうです。

 印としては◎①郡司選手、〇⑤和田選手、△③山口選手、×②犬伏選手に打ちます。印を回さなかった岩本選手はSS班かつ、点数でも和田選手より上ながらも、4番車となったのは、和田選手の地元(平塚競輪場)での大会というのもあるのでしょう。

 和田選手には郡司選手の踏み出しに付いていくだけでなく、ゴール前では地元ファンの期待に応えるような走りを期待しています。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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