2025/04/16 (水) 12:00 4
ガールズケイリンの2025年のGI初戦となる「第3回オールガールズクラシック」が岐阜競輪場で4月25〜27日にナイターで開催される。ガールズGIは一気に定着し、選手たちのドラマ性も鮮明になってきた。勝負の時ーー。
そんな大会を前に、まず20日には「サイクルフェスタ 2025春」が岐阜競輪場で行われる。駐車場で50mの直線勝負を競う「ストリートKEIRIN」も実施され、様々な自転車競走の可能性に挑んでいく。
1周ごとに最後尾の選手が脱落していくエリミネイションも独特だが、ロンゲストラップ(最後にゴールした人が勝ち)という競技も世の中にはあって、このサイクルフェスタは大きな可能性を有している。
このサイクルフェスタはJKAが主催し、朝日大学と岐南工業高校が協力という形で行われる。地域とつながり、自転車競技と競輪がひとつとなっている。『開催場所の市民が開く』というスタイルともいえる。
枠組みを作るのは大変かもしれないが、競輪の力は大きさを増している。売り上げ増にともなって、こうしたファンへのアプローチの多様性が生まれていることは率直に素晴らしいと思う。
競輪場で、屋根がない、とかちょっとした改善点も残っている段階なのは事実でも、全国の競輪場が、また関係者が変わろうとし、前進しようとしているのもまた事実だ。札幌ドームでの競輪開催、はしばらく前に書いたものだが、さらなる起爆へとつながっていってほしい。
前夜祭というと、開催の前にどこかホテルの会場で…と感じてしまうものだが、今回は4月24日の前検日のまさにその夜、競輪場で前夜祭が開かれる。ライブが行われる。そんなこと…ある?
和歌山競輪場が現在、改修中だが、改修の直前にビッグイベントを行っている。こういうことができる時代になっている。岐阜では照明設備が整っているので、光と音を楽しむパフォーマンスイベントになるそうだ。開場は17時。前検日の仕事を急いで、のめり込みたい。
競輪場はかつて、疎まれてきた。しかし今では地域の人たちに、こうしたイベントができる場所、ということを共有してもらうことで、競輪場の良さ、必要性を伝えることになる。そう、競輪は地域にとって必要なもの。車券投票だけでなく、応援、一緒に戦う、社会貢献、多くの存在意義が確立されている。
岐阜競輪という大きなイベントの意味を、めちゃくちゃ堪能してほしい。開催は4月25〜27日ですが、20日のサイクルフェスタ、24日夜の前夜祭、と今回のシリーズは、デカい。
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前田睦生
Maeda Mutuo
鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。