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ーー今年はデビュー15年、昨年は通算500勝を達成。ここまで原田選手ご自身でふり返っていかがでしょうか？

どうなんですかね。結構、波の激しい感じですね。ええ時はええし、悪い時は悪い。でも、スタートは良かったのかな。自分でもあまり期待していなかったんですけど、とりあえずデビュー当初は先輩たちに付いていって、練習の面倒も見てもらっていた。

おかげさまで、そんなに壁にぶち当たることなく特別競輪を走れたし、そこに関しては周りに感謝しています。

ーー「人の後ろは回らない。単騎でも自分で」とスタイルチェンジを図ったのが数年前(22年の京王閣記念)。改めて、そのきっかけを教えて下さい。

後ろを回る時に自分の技術に甘さがあって。自力でやる方が向いているんじゃないかなと思ったのがきっかけです。

ーー同地区はもちろん、同県の後輩選手の後ろも回ることはありませんが、今後スタイルを戻す可能性はあるのでしょうか？

まぁ、まぁまぁ…。どうなんですかね。自分が年齢を重ねていって、違う考えや思うこともあるだろうし。今はもっと自分の戦法を突き詰めていけたらって感じですね。

いやぁ、それにしても、今日の(ウィナーズカップ最終日で対戦した)清水(裕友)君のカマシは素晴らしかったですね。痺れましたよ。

ーーライバルとはいえ、やっぱり同地区の仲間の戦いぶり、頑張りは原田選手にとって刺激になりますか？

そうですね。刺激になりますし、自分もまた頑張ろうと思わせてくれます。

ーー9車立てから7車立てがメインとなった今の競輪に思うことはありますか？

うーん、どうなんですかね。7車はやっぱり、ちょっと思うことはみんなあるんじゃないですかね。自分もデビューした時から9車立てのレースを走ってきているので。9車立ての方が「競輪」って感じがするなって。

ーー現状の課題はどんなところでしょうか？

やっぱり位置取りがあまりできないので。元々、得意でもないですし、そこを削ってタテ一本でやっているんですけど。展開が恵まれたら1着は取れるけど、前みたいに取れていないので、着にも絡めていないし…。年齢のせいにしたら、あまりね。同世代のみんなが強すぎる。人間じゃないですよ(笑)。

ーー私たちからしたら、選手はみんなそう見えますよ(笑)。

自分は年齢とともに、徐々にこうやって(手を下降させるジェスチャー)なっています(笑)。中四国全体、特に同県のみんな、徳島が盛り上がってくれればいいかなと思うんですけどね。犬伏も若いと言っても、もうすぐ30ですし。20代の選手に期待したいですね。

ーー犬伏選手、4月からS級S班の仲間入りです。

「もう一緒のあっ旋にならんなぁ」、「寂しいですね(犬伏)」なんて話していました。あっちはグレードレースが主戦場ですから。僕も繰り上がりたかったなぁ、なんて(※)。色々な気持ちがあると思うけど、犬伏には頑張ってほしいですね。僕よりも赤パンが似合いそうですよね、あいつ(笑顔)。

ーー(※)2018年、グランプリ次点でした。あの時の悔しさは糧に…？

どうなんでしょうね。あの時の感情と今の感情って違うと思うので。その時はやっぱり悔しいって思いましたけど。今思えば、自分のやってきたことが「10番手」だったんだなって感じです。グランプリに出るには足らなかったんだと思っています。

ーー今回の伊東は昨年のオールスター以来の特別競輪。ビッグ戦線への思いはどうでしょうか？

最近は特別競輪を走っていなかった。こうやって久しぶりに特別に出て、より一層、グレード戦を走りたいと思った。この4日間もお客さんに結構応援してもらったので、すごく励みになるというか。帰って練習して、またこういう舞台に戻ってきたいなって思いました。点数も特別競輪じゃないと、なかなか上がらない。なので、ちょっとずつ上げていければ。頑張ります！

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