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トップトレーナーの”競輪愛”予想

【オールスター競輪予想】五輪帰りの脇本雄太に期待も、古性優作の初GI制覇が見たい

2021/08/14 (土) 23:00 14

競輪歴40年、競輪を愛してやまないJRA矢作芳人調教師。本業の競馬では調教師リーディング1位(8月14日現在)を快走。トップトレーナーならでは鋭い読みで、オールスター競輪(GI)を予想! 発走は8月15日20時30分。ぜひ車券購入の参考にしてください。

脇本雄太の番手で走る古性優作。勝てば特別競輪初優勝となる(撮影:島尻譲)

4車の北日本ラインからではなく、近畿ラインから入る理由

 オリンピック期間中は基本的にステイホームでテレビ中継に熱中していた。最注目の競技が野球でも柔道でもなく自転車競技であるから、脇本と新田のレースは1人で興奮しながらかぶりついて見た。結果は少し残念だったが、地元開催のプレッシャーの中で頑張って来た2人の努力には最大の敬意を表したい。

 今開催で既にその卓越した能力を発揮してくれているが、今後は本業の競輪で我々ファンを興奮させて欲しい。しかし、国際基準の250mバンクにはやや違和感を感じた。あの小回りバンクでは展開のアヤが大き過ぎる。ワッキー(脇本)も新田も後方に置かれた時点でジ・エンドとなっていた。ケイリン競技くらいはせめて333mバンクで出来ないものか。そして女子オムニアムで落車にもめげず銀メダルに輝いた梶原悠未選手の走りには感動した。次回のパリが大いに楽しみだ。

 さて前置きはこれくらいにして、オールスターの決勝戦である。そのオリンピアン2人が中1日というあり得ない日程にも関わらず、見事に決勝まで到達した。

 レースの鍵は当然この2人が握っている。4車で結束した地元新田率いる北日本ラインが脇本ー古性の近畿よりは有利であるのは常識、いわき平で行われている以上何とかラインから優勝者を出したいところだろう。

 しかし単騎の3人、特にファン投票1位の責任感を持って走る平原がなんらかの動きをする事でレースは単調にはならない。最後は力勝負となり、準決勝で驚異の走りを見せたワッキーが優位と予想する。新田の後ろを走る佐藤や守澤が純粋な追い込みタイプで2段駆け3段駆けが無いというのもその根拠だ。

 ◎脇本○古性。以下新田、平原、中川の順。車券は②=④→①③⑥⑦を本線に力の両立②=①→③④⑥⑦はお好みで。

 大穴なら新田が逃げて佐藤がワッキーに対して大仕事をした時の1→3467流しが面白い。

 いずれにしても手に汗握る決勝戦になることは間違いない。個人的には古性の初タイトル奪取を秘かに期待している事を告白しておきたい。

最終結論と買い目

◎②脇本雄太
〇④古性優作
▲①新田祐大
△③平原康多
✕⑥中川誠一郎

3連単②=④→①③⑥⑦、②=①→③④⑥⑦


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矢作芳人

Yahagi Yoshito

東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。

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