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《TIPSTAR通信・選手インタビューVol.9森田一郎選手》

2025/01/04 (土) 10:00 8

養成所順位は惜しくも2位となったが、卒業記念レースでは強さを見せ付け堂々の優勝。養成所ではHPD(ハイパフォーマンスディビジョン)教場にも選ばれた。デビュー後は18連勝を成し遂げ、125期の中でS級一番乗りを決めた逸材。ナショナルチームにも在籍しており、学生時代からの自転車競技の経験も豊富な選手だ。華々しいデビューをした森田に話を聞いてみた。そして、最後にはS級にデビューをしてから初めての記念開催ということもあり、記念でのレースについても話を聞いてみた。(取材日:広島記念in玉野 前検日:12月11日)

ーーまず始めに、デビュー後からナショナルチームで活動されていて、Bチームに在籍されていますね。ナショナルチームの両立というのはご自身ではいかがでしょうか。

卒業してすぐ伊豆に拠点を移しました。ただ、実はナショナルチームでの活動は今年の12月一杯で離れることになったんです。

ーーそうなんですね。正直、これから世界でも活躍をするんだろうなと思っていたので、ナショナルチームから離れるということにはビックリしました。

このことは監督から言われました。でも、もともとは何か一本に集中した方がいいタイプなんです。頑張ってはみたけど、ナショナルチームも競輪もどっちつかずになってしまったので…。不本意ではあるけど、もう心の整理はついています。来年からは競輪一本に専念したいと思っているし、師匠の山信田学さんのところで練習をしようと思っています。

ーー兄弟子の森田優弥(113期)さんも待っていますからね。

はい。ほんと偉大な先輩です!

ーーナショナルチームからは離れるとのことですが、ナショナルチームでの活動というのは森田選手自身、どう感じていましたか?

卒業をしてから練習内容が変わったので、すぐには慣れませんでしたね。

ーー器用なタイプなのかなと思っていたのでちょっと意外でした。

土壇場で合わせるのは得意だけど、自分はそんなに器用なタイプではないんです。要領があまりよくないので。

ーーちなみにナショナルチームには森田選手以外に中石湊選手、阿部英斗選手と同期が多いですよね。その辺りはいかがですか?

やっぱり同期がいるのは心強いです。同期と日々切磋琢磨できて、かけがえのない経験を体験させてもらえたと思う。それだけではなく、今回一緒の太田海也さん達とも一緒に練習をさせてもらって、色々と吸収することが多かったです。

ただ、実は競技を一区切りしよう。競輪一本に専念しようと思って養成所に入ったんです。でも、養成所でHPD教場に選ばれて、ナショナルチームに声を掛けてもらった。もしかしたら神様が『ちょっと経験してこい』っていうことだったのかなと。凄くいい経験ができたと思っています。

ーーそれでは話を競輪の方に移していきたいと思います。デビューしてからの『競輪』のレースに関してはいかがでしょうか。見ていると下げてのカマシや捲りが多いのかなと。ちょっと競技っぽいなと感じました。

経験不足はあると思うけど、自分なりに考えてレースに挑んでいます。誰が見ても強い、イコール勝つことだと。それが下げてカマしたり、ドカンと行く走り方だった。A級まではどこへ行っても飲み込めるって思っていたけど、S級を経験したら自分の中の『強い』定義が変わりました。

ーー『強さ』の定義ですか。どんな風に変わりましたか?

S級では最終ホーム、最終バックに行くまでに脚が削られる。それもあって前回(11月)の取手では積極的に行こうと思ってレースをしました。まずは脚を使って内容濃い走りをしたいなと思うので、積極的なレースをしていきたいです。(強さの定義は)まだ定まってはいないけど、大雑把には固まってきています。来年からは競輪一本に専念できるので、考えをまとめるためにも、信念を持ちながら走りたい。選手として精一杯走って、自分なりの『強さ』を見つけていきたいです。

ーー同期の中でS級一番乗りでした。そこはいかがですか?

ナショナルチームの監督からもですが、周りから早く上がった方がいいと言われていました。上がってからはみんなが早く上がった方がいいって言っていたことが分かった気がします。S級で一番感じたのは、みんなスキがないってことですね。

ーーちなみに、取手では打鐘からの先行で長い距離を行っていましたね。

前で風を切った方がいいと思って、打鐘先行をしたりと日々積極的に行きました。決勝も早めに行こうと思ったけど、させてもらえず落車をしてしまいました。肋骨を骨折したけど、心の整理をして3日後には練習を再開しました。呼吸を深くすると痛むけど、レースで集中してしまえば大丈夫です。取手では恩田淳平さんや小林令さんに付いてもらって自信になりました。

最後に初めて走った(広島)記念の4走を振り返ってもらった。

ーー初めての9車になりましたが、走ってみていかがでしたか?

競輪場に入るまでは、7車から2車増えただけでそんなに変わるのかなと思っていたけど、走ってみたら全然違いました。積極的に行けば得るものがあると思って、連日積極的に行ってみたけど、結果が良くなくて…。9車は難しいですね。出てから緩めるところがない。詰まったらすぐに来てしまうので、突っ張るにしてもペース配分とか休めるところがなかったです。

ーー二次予選では新山響平選手相手に力勝負を挑みに行きましたね。

ありがたいことに(同じ開催に)太田海也さんがいたので、太田さんの走りを参考にしてみたのですが、うまくはいかなかったですね(苦笑)。

ーー連日の積極的なレースは次に繋がっていくと思いますが。

連日積極的に行ったけど、ラインの人には申し訳ないことをしてしまった。今回、連係した先輩方には今後、恩返しができるように。同じ失敗を繰り返さないようにしたい。本当は最終日に集大成のレースができればと思っていたけど、やろうと思っていたことをさせてもらえなかった。これからは7車でも9車の意識を持って走っていきたいと思います。思ったよりもボロボロなのでメンタルがやられそうですが…(苦笑)。

ーーちなみに、今開催で先輩方に何かアドバイスとかはもらいましたか?

中田健太さんには毎日のようにアドバイスをもらっていました。自分はまだ引き出しが少ないので、中田さんの引き出しから色々とアドバイスをもらいました。本当にありがたいです。

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