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【年忘れ特別企画】車券はツラいよ…「アタマは古性優作で固定、プライドで作った“3連単6点勝負”」/ 2024年「痛恨の極み」秋田麻子編

2024/12/19 (木) 18:00 4

2024年も残すところあとわずか。今年も春夏秋冬、日本全国で熱戦が繰り広げられてきたが、そのたびに車券ファンは泣いたり笑ったり大忙しだったに違いない。今回は『年忘れ特別企画』として、netkeirinの予想コラムやウマい車券で活躍する解説者、記者、予想家のみなさんに「2024年“痛恨の失敗談”」をご披露いただいた。プロに尋ねるのはいささか失礼な企画内容ではあったが、3名の凄腕たちは快く筆を走らせてくれた。シリーズ企画として3日連続で公開していく。第2回となる今回はスポーツ紙初の競輪担当女性記者として、レースを見つめてきた秋田麻子記者の痛恨のミスをご覧ください。(構成:netkeirin編集部)

netkeirinでウマい車券予想家としても活躍する秋田記者

「優勝は古性」と確信しての1着固定

 人生失敗だらけ。あっちでもこっちでもミスしまくっている。車券ももちろん例外ではない。そんな私にnetkeirinから「痛恨のミスを教えてください」との依頼が舞い込んだ。数少ない成功体験ではなく、2024年のミス中のミスを記せとは。年末の28〜30日にあたりに痛恨のミスをしそうな気もしないではないけどそれはそれとして今年、悔やんでも悔やみきれないミスを探してみた。10月20日、弥彦競輪第12R。そう寬仁親王牌の決勝戦である。

 寺崎浩平-脇本雄太-古性優作で並びが決まった瞬間に「優勝は古性」と腹は決まっていた。バック数が減っているとはいえ、大先輩2人を背負った寺崎と競走スタイルが固まっている新山響平の叩き合いは避けられない。ヨコには甘さのある脇本は狙われる可能性もある。脇本が番手まくりを放てば古性が有利。脇本が狙われて競りになっても脚をためた古性が最後は自力で伸びる。車券は「1着は1番古性」で固定。

アタマは古性優作固定を決断した(撮影:北山宏一)

「3連単6点」の勝負に至るまでの思考

 あとは2、3着選び。私は「1-全-全」という車券を買ったことがない(知人との乗り車券を除く)。貧乏根性ゆえ、いたずらに点数が増えることを嫌っている。さらに2、3着を考えるということを放棄しているようで予想とはいえないんじゃないか、といういらないプライドも邪魔をする。さらにここはアタマが古性固定。古性-全-全なんかしたらガミる可能性もある。

 2着に選んだのはその展開ならまくりで迫ってくるであろう2番郡司浩平、新山の番手から切り替えそうな弥彦とは相性抜群の7番渡部幸訓の2人。そして3着には郡司に続く伸び抜群の4番小原太樹、そして先行争いには絶対加わらないタテ脚ある8番佐々木悠葵で3連単合計6点での勝負だった。

それができなきゃ2車単を買え

「6番河端朋之はいれなくていいの?」と頭の中の小人さんが問いかけてきたが「点数が増えるから」とお断りした。

「河端朋之をどうするか」はハッキリと頭にあった(撮影:北山宏一)

 結果はみなさん、ご存じのとおり、優勝は古性。2着に小原、3着に河端が入線した。配当は10万円を超えた。2着を郡司、渡部にしぼっているから全然惜しくもないのだが、異様に悔しかった。何の役にも立たないプライドを捨てて1点の金額を減らして古性アタマ固定で、2、3着は前出の5人(河端含む)の20点を買っていれば10万車券が当てられたじゃないか、と。

3連単6点勝負で狙っていた選手たちがひしめいた最終直線(撮影:北山宏一)

 今まで幾度とハズれてきたけどこんなに悔しかったのは初めて。“古性が勝ったのに10万円超え”が理由だとは思う。

 「〇-全-全を視野に入れる」

 「オッズはよく確認する」

 「それができなきゃ2車単を買え」

 今後の課題にこの3点を追加して年末シリーズに向かいたい。



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