2024/12/24 (火) 18:00 19
選ばれしトップ9が激突し、“真の競輪王者”を決定するKEIRINグランプリがいよいよ開幕。今年も一発勝負のドラマが繰り広げられ、競輪史に刻まれる名勝負が生まれることだろう。
そんな熱戦の前にお届けするのは、競輪記者たちが語る「忘れられないKEIRINグランプリ」。40年の歴史の中で数々のドラマを間近で目撃してきたプロたちが選んだ名シーンを、シリーズ企画として3日連続でご紹介。
そして第2回は、デイリースポーツの松本直記者が選んだ1レースをご紹介。現場での豊富な取材経験を活かし、プロの視点からレース映像とともに名勝負の舞台裏に迫ります。
対象レース:2019年 立川競輪
優勝選手:佐藤慎太郎
(協力:公益財団法人JKA 提供:立川競輪場)
忘れられないグランプリは2019年の立川だ。
2009年の2月に日刊プロスポーツ新聞社に入社し、2014年1月からデイリースポーツで仕事をしているが、佐藤慎太郎には1番世話になっている。佐藤慎太郎がGIを優勝し、グランプリに4年連続で出場していた2003〜2006年は金網の外側で見ていた。デイリースポーツの記者になってからは、佐藤慎太郎の苦悩は近くで見ていた。
久しぶりに出場したグランプリ。「若いころは勝ちたい気持ちが強すぎてギラついていた。今回は普段のレースと変わらない気持ちで走るよ」と肩の力を抜いてレースに臨んでいた。前々に攻めた新田祐大に乗り、ゴール前で脇本雄太を外から差し切った。「夢じゃないよな」と大喜びしていた慎太郎さんの笑顔が忘れられない。
山口幸二さんが持つ最年長優勝記録(山口幸二・43歳5ヶ月1日。佐藤慎太郎・43歳1カ月23日)には届かなかったが、もう一度GIを優勝してグランプリを優勝する姿を見たい。
限界は気のせいですよ!
netkeirin取材スタッフ
Interview staff
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