2024/11/19 (火) 08:00 2
さあ、今年のGIタイトル争いも、いよいよ小倉競輪祭でファイナルってわけだ。今年の前半戦はS級1班に降格してた郡司浩平が全日本選抜を制して、早々にグランプリ出場権を手に入れた。日本選手権では平原康多が念願の初優勝。高松宮記念杯では北井佑季が初タイトルを取り、ここまでのS班勢はちょっと苦戦気味だったんだね。
でも、その後、オールスターと寛仁親王牌を古性優作ががっちり押さえて、S班の存在感を見せたって感じだ。タイトルホルダー以外の選手たちも賞金ランキング上位にはいるものの、まだまだ安心はできねえ。小倉競輪祭の結果次第でグランプリ出場権の枠が入れ替わる可能性も残されている。ここが本当の勝負どころってことになるべ。
で、小倉のドームバンクだが、やっぱり「高速バンク」ってことでトップスピードが求められる。ここが番狂わせのポイントになるかもしれないけど、やっぱり本命は古性優作だろうな。京王閣記念では惜しくも優勝を逃したが、安定感ある走りは随所に見せていたし、競輪祭にはしっかり仕上げてくるはずだ。次位は気配が上がっている脇本雄太だが眞杉匠が率いる関東ラインと郡司浩平や北井佑季が主軸の南関ラインも遜色なく、シリーズ全体が激しい戦いになりそうだね。
さらに、小倉競輪祭女子王座戦に目を向ければ、賞金ランキングからは外れてるが、佐藤水菜が優勝候補の筆頭。世界選手権優勝の脚は他の追随を許すはずがねえ。ダッシュにスピードはもはや周知のとおり。2着争いの様相が濃く、接戦になると見てるけど、さてどうなるか。楽しみだよな。
妄想は京王閣記念を大外強襲し優勝した犬伏湧也、賞金ランキングを上げていかなければグランプリ出場が望めない深谷知広、窓場千加頼、吉田拓矢が背水の陣で挑むのは必至。このバンクなら前ナショナルチームと現ナショナルチームも本領発揮だ。新田祐大、寺崎浩平、中野慎詞、太田海也、小原祐太をチョイスしとくべ。
さあ妄想に取り掛かるとするが、どこをピックアップしたらいいのか迷うね! 四日市記念から勢いに乗る中野慎詞の7Rを狙ってみるか!
いつものように並びの整理から。②中野慎詞-⑧山崎芳仁の東北コンビ、西日本で⑦清水裕友-山田英明-④瓜生崇智、関東は⑥大矢崇弘-③宿口陽一、中近で⑨藤井侑吾-⑤村上博幸の細切れ戦(⇐②⑧・⑦①④・⑥③・⑨⑤)となっている。
このメンバーなら清水が後手を踏むことはほぼないとみる。初手は山田がスタートを決め清水が前受けになる。枠なりでこの後を中野が追う。大矢が切りにいっても清水はそこは入れずで藤井を受ける(⇐⑦①④・②⑧・⑨⑤・⑥③)。勝負どころで藤井が中野を封じ主導権ってことなる。中野がすかざす巻き返し藤井ともがきあう。そうなれば3番手を取った清水の射程圏。一気にまくり山田とのゴール勝負⑦=①、村上が切り替え⑦-⑤までが本線になるべ。
妄想はといえば、初手は中野が取る。大矢が後方から押さえ清水が切るが、大矢がこれを突っ張り藤井が出る(⇐⑨⑤・⑥③・⑦①④・②⑧)。ダッシュ鋭い中野が一気に巻き返し藤井がはまる②=⑨に村上への②=⑤、山崎が追走して②=⑧。少し捻って②⑤⑧⑨ボックスで妄想〆にするべかね。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。