2024/10/26 (土) 08:00 10
寛仁親王牌は古性優作の連覇で幕を閉じた。が、決して楽な展開じゃなかったね。さすが古性!“らしさ”を存分に発揮しての優勝おめでとうございます! さて、いよいよ残るGIは競輪祭のみ。賞金ランキングもそろそろ固まってきて、グランプリ出場選手がぼんやりと見えてきた感じだね。
気づけば秋の真っ只中、この時期になると温泉が恋しくなるねぇ。露天風呂でのんびり過ごすのは最高だべ! 現役の頃の話だが、落車で全身擦過傷だらけになり、競輪場の医務室で包帯ぐるぐる巻きのミイラ男にされちまった(笑)。
翌日行った病院にコワモテの医者がいてさ。包帯をベリベリ剥がして、加減もせずにガーゼを引っ張る始末!「先生、痛いって!」って言ってもどこ吹く風。「オレは痛くねえよ」だって(笑)。治療後、看護師さんに聞くと「あの先生は元軍医さんだったのよ」とのこと。「へえ〜」って妙に納得しちまった。
その後、しばらく練習はお預けになり、おふくろを連れて傷に良いと評判の下部温泉へ出かけた。温泉に浸かり、徐々に傷が癒えていったっけ。今の紅葉の時期、喧騒を忘れてのんびり温泉にでも浸かりたいね!
さて、ここらで本題に入るとするか! 京王閣記念だ!このシリーズはS班からは慎太郎さん、新山響平、眞杉匠、古性優作、松浦悠士の5人が顔を揃えた。とても豪華メンバーだよね。ここに去年優勝している新田祐大に平原康多、南修二、犬伏湧也も加わるとなると、もうどこからでも狙えそうな激戦必至の展開だな!
迎える地元勢としては、鈴木竜士が出走している。ここ最近は自力にこだわる走りが注目されているところだ。地元記念でも自力で勝負するのか? それとも関東の自力型と連携して勝ち上がりを狙うのか? ここは見どころのひとつだね。
さらに、妄想を掻き立てるメンバーが揃っている。注目すべきは、五十嵐綾、加藤将武、安倍大成、滝本幸正、真鍋顕汰、梅崎隆介といった121期の勢いある若手たち。そこに特昇してきた123期の西田優大も加わって、見逃せない戦いになるべね!
妄想先取りレースはどのレースにしようか迷ったが、オープニング1Rを妄想に取り上げてみる。まずはいつも通り並びの整理から。中四国は①西田優大-⑤山形一気-⑧山中貴雄、⑨朝倉智仁-②木暮安由で関東コンビ、③原井博斗-⑥津村洸次郎の福岡コンビ、④内山雅貴-⑦石塚孝幸で南関コンビとなっている(⇐①⑤⑧・⑨②・③⑥・④⑦)
初手は西田がスタートを決めて前受けから。内山が切り、原井が出る。そこを朝倉が叩く目まぐるしいレース展開になるはず。そこを西田が一気に巻き返し山形との直線勝負の⑤=①に朝倉に乗り木暮が強襲する⑤=②が本線。西田と内山でもがき合い、朝倉がまくり木暮が差す②-⑨。
では妄想はといえば? スタートは最初と同じだが、朝倉が先に切り内山が逃げる(⇐④⑦・⑨②・③⑥・①⑤⑧)展開があるってわけだ。こうなると内山に乗る石塚が“妄想の主役”ってこと。朝倉の仕掛けに乗り突っ込む番手車券⑦=②。西田が素早く巻き返せば石塚は山形を捌いて内山を入れる展開があり、ボックス車券①②④⑦で妄想〆にしとくべ。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。