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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【寛仁親王牌予想】円熟味を増す古性優作の連覇なるか! グランプリ出場ねらう若武者たちにも期待大

2024/10/17 (木) 08:00 2

時代が変化する中で磨きがかかる古性優作の“総合力”

 さて、いよいよグランプリ出場に向けて残るGIは寛仁親王牌と小倉競輪祭だけになったね。賞金争いも激化の一途をたどり、ここからが正念場って感じだ。共同通信社杯では自力型の活躍が目を引いたが、追い込み型はちょっと影が薄くなってたべ。昔は『マーク屋が先行選手をしっかり守りながら相手のまくりをうまく止めてゴール前で差す』という、まさに“職人技”ってやつがよく見られたもんだよ。でも最近じゃ、そういう場面も少なくなってきたね。

 やっぱり、自力型とマーク屋の間で力差が出てきているということか。今回は弥彦バンクだし、直線が長い分だけ追い込み勢の出番があり、輝きを取り戻すと期待したいが…。それでもその差が埋まるかどうかは疑問だし、自力型の方に勢いがありそうだ。その中で、両方を兼ね備え“総合力”に磨きがかかる古性優作が一歩リードしてる感じだが、連覇のプレッシャーってのも油断ならねえ。大事なところでうっかり足をすくわれるなんてことが····! だが、それも取り越し苦労になるかもってぐらいに古性の円熟味は増している!

グランプリ出場にチャンスを求める若手にも期待大

 寛仁親王牌は全プロ大会で結果を出して参加してきたアスリートたちが揃った大会だもの、ダッシュとスピードにモノを言わせ、ガンガン攻めてS班のトップレーサーたちに一泡吹かせるヤングレーサーも現れそう。いや、現れて欲しいって願望がある。その筆頭格は全国区になった窓場千加頼。賞金ランキングを下げてしまい、グランプリ出場には取りこぼしができず、背水の陣で挑むだろう。また犬伏湧也もすでに全国区の存在になり活躍が見込める。

 元ナショナルチームの河端朋之、寺崎浩平もトップスピードは一級品。2班だが、吉田拓矢もグランプリ出場権を掛けた戦いで注目だよ。また岐阜記念で大ブレイクした村田祐樹にも注目してみるべか。GIの雰囲気に飲まれなければ大物食いが期待できるはずだが、初日は単騎だし厳しいカネ。それなら走りのスタイルを変えつつある新村穣がおもしれ〜か。波乱を呼ぶ親王牌を楽しみたいね。 おっと、大事なことを忘れるとこだった。弥彦神社への必勝祈願はいつも以上にお賽銭をはずみ、念入りにお参りしとくべ。

初日オレが狙うのは4Rだ! 近況の新村穣は心境が変化してきている

 さあ妄想に取り掛かるとするべ! 心境の変化が見て取れる新村穣に着目して4Rを妄想に抜擢といこうじゃねえの。まずは並びの整理から。⑦坂井洋-②吉澤純平の栃茨コンビに⑤佐々木雄一、⑥梅崎隆介-⑨小川真太郎-①阿竹智史の遠征ライン、④新村穣-③内藤秀久-⑧簗田一輝で南関ラインの三分戦(⇐⑦②⑤・⑥⑨①・④③⑧)となっている。

 梅崎の逃げに新村が叩いてもがき合い。そこを坂井がまくって吉澤との直線勝負⑦=②、新村の番手の内藤⑦-③、梅崎を使う小川への⑦-⑨が本線になる。だが、だよ。先に言ったように新村は心境の変化がレースに見て取れる。ここに妄想のひらめきがあるってわけ。坂井の前受けを新村が切り、そこを梅崎が叩いて逃げる。中団を取った新村の先まくりで内藤との直線勝負④=③、梅崎を使う小川への④-⑨。少し捻って小川、阿竹、新村、内藤のボックス①③④⑨を押さえ、妄想の〆にしとくべ。

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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