2024/09/21 (土) 08:00 3
共同通信社杯は地元眞杉匠が優勝し、グランプリ出場にメドがたったよう。それにしてもこの共同通信社杯は自力型の活躍が目を引き、ここが潮目になるのか? と見える部分もあったべ。若手が揃った大会だからか? 今後の流れはこうなるのか? だとすれば、マーク陣も“自力相当の脚”がなければ…! 厳しい時代になってきたべ。
さて、岐阜記念は長良川鵜飼カップだ。ずいぶん前のことになるが、観光客と一緒に乗合船で長良川の鵜飼を楽しんだことがあった。鵜匠の手綱捌きは、惚れ惚れするほど見事なものだったっけ。しばらく眺め拍手をしたり、歓声を上げたりしてはしゃぎ、感心しきりだった。だが、鵜を自在に操る鵜匠の姿がカミサンにオーバーラップしてきたんだよ。鵜の顔がオレに見え、鵜匠がカミサンっていうふうに(笑)。鮎を取っては吐き出させの繰り返し。オレんちの関係に似てるようで、鵜にひとかたならぬ共感を覚え、同情したっけ。我が家では今でも、いやこれからもずーっと続いていくんだけどね。トホホ。
S班のメンバーは深谷知広、松浦悠士が参戦。ここに平原康多に坂井洋と菅田壱道らが加わり混戦模様の開催になってくるのかね! 徹底先行タイプの野口裕史と町田太我が対戦すれば、バチバチと火花散るもがき合いがあるかも。そこも見逃せないねー。地元・中部勢を牽引するのは村田祐樹に纐纈洸翔になるが、とりわけ纐纈の存在感はハンパねー。今年S級に上がったばかりだが、すでに長らくS級で走ってきたような錯覚をしてしまうぐらいだベ。
また、妄想枠は纐纈と同期の滝本幸正に注目してみる。6月に特昇を決めて、積極的な走りで見せ場を作ってくるはず。養成所のタイムは纐纈に匹敵するか上回り、上を目指せるポテンシャルを秘めている。纐纈に刺激を受け、大化けの期待しつつ狙ってみるべ!
相手は強力だが滝本の走る9Rを妄想に抜擢し狙ってみるべ! まずは並びの整理から。①東矢圭吾-⑤橋本強-⑦中村昌弘の西日本ライン、③小松崎大地-⑨佐藤友和で東北コンビ、④滝本幸正-②長井妙樹の関東コンビ。近畿コンビで⑧古賀勝大-⑥志水祐彦の細切れ戦になる。初手は東矢がスタートを決めて前受けから。小松崎がここを追いその後を滝本ってわけだ。後方は古賀の順になる(⇐①⑤⑦・③⑨・④②・⑧⑥)。
何でもやる古賀が押さえ、その上を小松崎が叩き、滝本が主導権を獲るが積極的な東矢の巻き返しが早く、もがき合いの展開とみる。こうなれば小松崎、佐藤で一気に仕掛け直線勝負に持ち込み⑨=③を本線に力で東矢との⑨=①を本線になるかね。さて、妄想展開をひねり出そう。
スタートを東矢が取るまでは一緒。小松崎が先に切に行くが東矢が突っ張り、滝本が楽々出れる展開になる。古賀が滝本ラインを追走すれば、東矢は内に詰まる。そこは避けたいはずの東矢は下げて中団を狙う。小松崎もそこを狙うと中団がもつれちまう。この展開に持ち込めたら滝本、長井の④=②で決まる公算が大きい。よし、妄想〆はこれでいってみるべ! あ、そうそう。万が一妄想のレース展開が現実になるなら、古賀も怖い1車だよ。そのあたりを見据えて買い目を組んでもらいたい!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。