2024/08/13 (火) 08:00 7
パリオリンピックは日本勢の活躍でメダルランキングは世界3位だったと! すげえな、ニッポン! パリオリンピックの余韻を残し、湘南バンクではオールスター競輪が始まる。競輪ファンが投票し、唯一主張できる大会だ。裏を返せば日頃の貢献度がファンの心に残り投票結果につながる。今年の1位は古性優作が選ばれた。昨年の活躍は周知のとおりだが、今年はGIタイトルを手にしてないが、安定感は一番。
今年3戦行われたGIタイトルは前S班の平原康多に郡司浩平、また北井佑季が初タイトルを取っているが、まだS班から優勝者がでていない。最近の流れはいかにラインの結束が機能し結果に結びつきタイトルを手にできるかどうか。GIIIでもこの傾向が目立っている。もう“個の力”だけでタイトルを取ることは至難の業とも言える。
GIタイトルは残すところ、このオールスターと寛仁親王牌、小倉競輪祭の3つになった。グランプリへの道はタイトル奪取だけではねーし、賞金ランキング上位も道が拓ける。古性優作、清水裕友あたりは安全圏に位置しているような。我らが岩本俊介もいけそうだが、油断はできねえ。脇本雄太や眞杉匠らS班に、ヨシタクこと吉田拓矢らが虎視眈々と一発逆転を狙っているべ! オールスターの結果次第で賞金ランキングにも大きな変動が起きるはず。
まだまだ暑さが続く昨今だが、ナイター開催で行われるオールスターは選手もファンも多少なりとも涼を感じられるのでは。また、ガールズケイリンコレクションから名称は女子オールスター競輪に変わったが、ファン投票では児玉碧衣が8年連続で1位に選ばれた。
ここにパリオリンピックから強行参戦の佐藤水菜に太田りゆのナショナルチームが加わる。一気にスピードアップのレースになってこよう。佐藤水菜に太田りゆの調整は気がかりになるが。焦点は人気の児玉か世界の脚を見せる佐藤か太田か。こちらも男子競輪に劣らず、見応え十分なレースに期待したい。さて、初日の妄想レースはどうする? どれにする? 考えがまとまらず悩み続けちまうね。よし、2Rにする。湘南の海でサーフィンよろしく、序盤から波に乗り突っ走るべ!
まずは並びの整理から。①川口聖二-⑤志智俊夫の岐阜コンビ、⑧吉田有希-②河野通孝の茨城コンビ、⑥林大悟-③小川勇介で福岡コンビ、そして④高橋晋也-⑦成田和也の福島コンビに⑨竹内智彦がマーク。県別対抗戦みてーな番組になっているな( -_・)? 初手は川口がスタートを決めて前受け。スタート早い成田がこの後を取り高橋、吉田、林の順(⇐①⑤・④⑦⑨・⑧②・⑥③)。
林が押さえ吉田が叩き、その上を強引に高橋が仕掛け成田が抜け出す。本線は成田から高橋の逃げ残り⑦-④、竹内の流れ込み⑦-⑨。妄想はまくる川口を成田が牽制したときに起こる。ト・モ・ヒ・コの中割強襲⑨-④⑦⑤②の2着付けでどう!
ナニ? もう少しあるだろって。じゃあ、もがき合いを尻目に脚をためる川口の一発で志智の流れ込み①-⑤に①-②③⑦⑨あたりが第二妄想になるべ! パリオリンピックで寝不足気味だが、6日間の長丁場をサーフィンして、最後の夏休みを楽しみましょね。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。