2024/07/04 (木) 08:00 3
ボーっとテレビのニュースを見ていると、沖縄は梅雨明けしたようだが、梅雨は真っ只中だ。豪雨が一定の場所に留まり「線状降水帯」が発生と思えば、茹だる暑さで熱中症アラートが発令などと、ひと昔前では聞いたことねえフレーズが飛び交う。どうなってんだ! 地球の温暖化が原因なのか? あまりピンときてなかったオレだが、ここに来てにわかに危機感を感じるようになったべ。
天気予報は梅雨なのに真夏日だと言い、熱中症の危険があり危機回避を促している。外で作業するのはヤベーよ、水分補給は必須。あれ? オレはナニを言ってんだ? 脳ミソが熱に浮かされたか、カビが生えたか? それこそヤベーぞ! 地球温暖化はその道のエキスパートに任せて、オレはせっせと小松島記念の展望原稿に精を出すとするベ。みなさん、熱中症にはくれぐれも気をつけて車券を楽しみましょう!
S班は慎太郎さん、深谷知広、清水裕友がいる。ここに新田祐大と賞金ランキング6位でグランプリが視野に入る岩本俊介も参戦。その岩本だが落車の影響がどこまで回復しているのかは微妙だベ。
そんな上位陣の一角を担う嘉永泰斗が最近一気に良くなったように見える。高松宮記念杯から間がない中野カップの変わり身は目を見張るものがあり、今節優勝争いの主役になっても不思議ではない。また、地元の犬伏湧也だって力強さでは互角だ。
さて、高配当演出期待の妄想推奨選手だが、いつものキーワードの出番だべ!「新学期を迎えたらA級上がりを狙え!」の格言通りにまずは五十嵐綾だ。縦脚含め横もこなす器用な脚は同格戦以上でやってくれるはず。そのほかにも特別昇級した地元・室井蓮太朗に自在戦に磨きが掛かる渡邉豪大をピックアップしておくべ!
A級の修行を終え、戻ってきた伊勢崎彰大も侮れねー。A級上がりの戦士が予選以上で頑張り波乱を呼んでくれるはず。もう一度言う! 新学期はA級上がりを狙え!点数は見劣りするが、中身はホンマモンだべ! 稀にまんまってこともあるが(笑)。
初日の妄想レースは4Rにする。まずは並びから整理するベ。①林大悟-⑦田中誠-⑤山口貴弘の九州ラインに東北ラインは⑥五十嵐綾-②佐藤雅春-⑧庄子信弘、⑨野口裕史-③東龍之介-④田中孝彦で南関ラインの三分戦になる。
S級初陣を飾る五十嵐が徹底先行の野口を相手にどう挑むのか? 真っ向勝負を仕掛けるのか、はたまた自在戦で活路を拓くのか? 五十嵐にとってこれからの戦い方を左右する分岐点になるはず。レースは五十嵐がスタートを決め、中団は林ラインで後方は野口が構える展開(←⑥②⑧・①⑦⑤・⑨③④)とみる。これなら野口が押さえ先行で東との直線勝負で決着の③=⑨。五十嵐のまくりに乗り突っ込む佐藤との番手車券で③-②!
妄想は「野口が前受けをさせられたとき」だ。五十嵐が押さえて出る。そこを林が叩いて逃げる。中団を取った五十嵐が野口の仕掛けに合わせて先まくり! これなら佐藤との⑥=②になる。林の逃げを使う田中誠へ⑥-⑦、野口がかまし、五十嵐が飛びつき⑨-⑥を妄想の〆でいってみるべ。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。