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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【水戸黄門賞予想】窓場千加頼の欠場で脇本雄太の真価問われる! 負けられぬ関東は吉田拓矢が踏ん張れるかどうか/取手記念で狙いたい選手たち

2024/06/27 (木) 08:00 8

窓場千加頼の欠場は影響デカい

 眞杉匠、脇本雄太、山口拳矢のS班に郡司浩平、吉田拓矢ら豪華ラインナップの水戸黄門賞が始まる。優勝はこの中から出る可能性が大きいとみるが! 中でも眞杉と連携するヨシタクが地元の意地“3割増し”でVなるか?

 3月の取手競輪場で行われたウィナーズカップは脇本雄太の優勝だった。まさに記憶にも新しいってわけだ。あの時の窓場の逃げっぷりは外連味(けれんみ)なくブン掛けし、3番手を固めた古性の動きもさすがの一語。三位一体の結束がなせる優勝だったよ。

 だが今節、近畿を代表する自力型に育った窓場千加頼は欠場となった。この欠場の影響は大きい。脇本は孤軍奮闘になりそうで、真価が問われる一戦と言ってもいいのでは。

関東にうかうかしていられない空気

 また、高松宮記念杯は小林泰正が関東でただひとり決勝に乗っただけだった。関東ラインの上昇気流は一旦停滞してしまった結果に。この状況に悔しい思いがフツフツと沸いているに違いねえ。このまま行ってしまうと南関勢と近畿勢に水を空けられてしまう。うかうかしてられねえし、危機感をマックスにヨシタクが踏ん張るしかない。追加で小林泰正が参戦してきた事は追い風になり、Vチャンスが大きく拡がったはず!

 さて、妄想期待枠は大阪の谷和也を上げてみるか! 中武克雄さんにウエイトトレーニングの指導を受け肉体改造で体重は10キロぐらい増だと。食事などモロモロの制限を受け相当な厳しいトレーニングをしたと想像はつく。中武さんには、「そろそろビルパン(ボディビルダーパンツ)に履き替え、大会に出たらたらどうだ?」と誘われているそう。この際、追っかけてみる手もあるか!

初日オレが狙いたいのは10R! 本線決着濃厚だが条件が揃えば…

 今回は10Rに登場の谷を妄想推奨レースにするが、いかんせん相手が根田では…! まずは並びから整理する。⑧小玉拓真-①西田雅志-④大崎飛雄馬で中四国ライン、⑤根田空史-⑦成田和也-②安部貴之で東日本ライン、③谷和也-⑨松岡健介-⑥松田大の近畿中部ラインの三分戦になる。

 まずは本線から考える。西田がスタートを取り小玉が前受けに。成田が中団で根田を受ける。後方は谷ライン(⇐⑧①④・⑤②⑦・③⑨⑥)。勝負どころで谷が根田を封じ押さえ、先行体制に入る(⇐③⑨⑥・⑧①④・⑤②⑦)。だが、根田の巻き返しは素早く、一気に叩き切り番手の成田が抜け出し恵まれる。根田がまくりなら押し切りもあるし②=⑤、阿部の流れ込み②-⑦までを本線にしておく。

 本線で決まること濃厚につき厳しいが妄想はある。それは成田がスタートを決め根田が前受けになったとき。勝負どころで小玉が切りスローペースに持っていき、⇐③⑨⑥---⑧①④-------⑤②⑦の形に。谷が焦らず押さえたら、小玉が中団で根田を大きく牽制する。

 根田は牽制に翻弄されるケースが多く、たじろぎ仕掛け損じるってわけだ。そうなればマイペース逃げで谷、松岡の直線勝負になる公算が大で③=⑨、松岡がブロックし突っ込む西田に松田で③-①⑥。根田に乗る成田の強襲を押さえ③=②で妄想〆にしとこかね。まあ、でもここまでの条件が揃っても決まるかは微妙だベね。

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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