2021/05/27 (木) 18:00 8
netkeirinをご覧の皆さん、金子貴志です。前回は日本選手権のことを書きましたが、今回はその前の開催、佐賀県は武雄記念『大楠賞争奪戦』終了後に行ったキャンプのことを書きたいと思います。キャンプの話の前に、大先輩のエピソードから書きますね。
4月22〜25日の武雄記念競輪で見た素敵な出来事に触れたいと思います。競輪界のレジェンド・神山雄一郎選手がウォーミングアップでローラーに乗っていたとき、どこからか蝶蝶が飛んできたんです。蝶蝶はローラーの下にもぐりこみました。それを見ていた高木隆弘選手が神山選手に声をかけると、神山選手はローラーを中断。そして高木選手がそっと外に出してあげました。レースを控えたアップ中のピリピリした雰囲気の中、大先輩の優しさに触れ、その場が和みました。
開催が終わった後、唐津市の波戸岬キャンプ場に行きました。海と緑と歴史遺産に囲まれた自然豊かなところです。もちろん景色も良く、海の水が透き通って見えるほどの素晴らしい場所でした。本当は海を見ながらYouTubeの撮影をしたかったんですが、風が強く撮影が難しかったため、木で風を遮る区画にテントを張りました。自然相手なので自分の思い通りにならないこともキャンプの醍醐味だと思います。
夕食は佐賀牛。初めて食べましたが、物凄く美味しかったです。食材は地元のスーパーと道の駅で仕入れました。他に玄界灘産のスルメイカやアスパラベーコン。特にスルメイカは柔らかく、日本酒との相性は抜群でした。
日本酒ももちろん地酒の「東一(あづまいち)」。満月に照らされ、レースの疲れもなくなり、とても贅沢な時間を過ごすことができました。
翌日の朝食は、いつものコーヒーとパンではなく、日本茶とおにぎり。武雄記念に参加していた時、地元の荒井崇博選手が、武雄産のお茶をくれたんです。日本茶と言えば米なので、今回はおにぎりにしました。もちろんご飯は、メスティン(飯ごう炊飯)で炊きました。地元産のお茶とおにぎり、これも最高の組み合わせでした。
チャンスがあれば次は海を見ながらのキャンプをしてみたいです。何より、競輪場の近くにこんな素敵な場所があるなんて知りませんでした。何度も武雄競輪には参加していたのに…。こうやってキャンプをすることで知らない世界を垣間見ることができます。普段気が付かないことでも、自然と触れ合うことで見えてくるものがあります。それが自分自身の財産になります。
これからも日本の素晴らしい場所、四季折々の景色、それらをキャンプを通して1人でも多くの人に知ってもらえるように発信していきたいと思います。競輪選手として遠征するため、全国各地を訪れるので、様々な場所のレポートを届けたいですね。
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金子貴志
Kaneko Takashi
愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。