2024/01/05 (金) 08:00 4
「元旦はのんびりするか」と構えていたが、能登半島地震が起き、一切の正月気分はぶっ飛んじまった…。今、被災地の皆さんは大変なご苦労をされていると思います。心よりお見舞い申し上げます。
昨年末のグランプリシリーズ。ヤンググランプリは稀にみるハイレベルな戦いを制し太田海也が、ガールズグランプリは桁違いの走りでサトミナが、それぞれ優勝した。ナショナルチームの底力をまざまざと見せつける結果だった。
グランプリは逃げる新山響平を脇本雄太が叩き切りにいく展開の中、深谷知広が渾身のまくりでVかと思えたが、これに切り替えた松浦悠士が差して初優勝。ドラマチックな幕切れだったよ。各レースの王者に賛辞を贈りたい内容だった。今年も熱いレースに期待しよう!
さて、話は大宮記念に入る! S班は眞杉匠、松浦悠士が欠場になり、脇本雄太、今年S班復帰の深谷知広、清水裕友の参戦だ。昨年は深谷が大宮記念を優勝し「平原祭」にピリオドを打ったっけ。その平原康多がS1の格付けで参戦。これは一時代の終焉を物語っているのか? いやいや、そんなことはねえよ。落車に泣いた昨年だから仕方ないよね。今シリーズは関東勢の若手機動型の頑張りで「平原復活祭」の幕開けと行ってもらおうじゃねーの。
復帰と言えば、海老根恵太が久々にS級へ戻った。A級戦での活躍はご存じのとおり。大宮バンクなら目標の選手に乗り直線強襲が期待でき一次予選あたりは別線の番手を絡め狙えるはず! またその上だっていけるかも。
それと119期の田口勇介が良いね。逃げても末脚良く強靭な粘りが売りだ。大宮バンクは「できれば逃げたくねえ」って選手がいるはず! 田口は97点台の点数だし、相手は軽くみてくるのでは? と思う。となれば、強靭な末脚が存分に発揮でき、ラインで決めることができる。田口の大敵はバックの向い風になっちまうかね。
今シリーズはいつも言っている通り『期変わりはA級上がりを狙う』 を前提に行ってみようじゃねーの!
2024年の妄想先取りピックアップは迷ったが! メーンの特選を抜擢だ。まずは並びの整理から。単騎の①清水裕友、⑤深谷知広-②平原康多-⑥成田和也で東日本の結束、九州は④北津留翼-⑧井上昌己、③脇本雄太-⑨三谷竜生-⑦浅井康太の近畿中部連係となっている(⇐①-⑤②⑥-④⑧-③⑨⑦)
初手は脇本が前受けになろう。そうなれば、単騎の清水がこの後を追う。平原はこの後を取り、深谷を迎え入れる。北津留-井上で脇本を押さえ誘導員を切る。深谷がそのまま叩き主導権でバックを通過する。もちろん清水はここに切り替え策。展開に恵まれ平原が抜け出す公算。深谷の残り②-⑤、力で脇本の強襲②=③、脇本が行き切っての③=⑨までが本線ってことだね。
では妄想! 逃げる深谷の展開にはなるが、平原がまくる脇本、清水、北津留を黙ってスルーって事はあるまい。強烈なブロックで止めて深谷を差し切る美学が漢・平原ってわけだ。そうなれば、狙いを済ました成田が突っ込み抜け出すシーンが浮かぶってわけ。お年玉車券は⑥-全-全。保険を掛けて①②⑤⑥ボックスで妄想〆にしときましょ!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。