2023/12/23 (土) 10:00 16
世間ではクリスマス気分とともに師走のソワソワ感が増してきた。我が競輪界の大一番「KEIRINグランプリ2023」もこのソワソワ感・ワクワク感を増幅させてるべ! とりわけ、イチ競輪ファンのオレはテンションMAXに…!
昨年のグランプリを思い返すと本線の脇本雄太-古性優作の車券で決まり、少々ゲットした。残念ながら妄想車券は不発になってしまったが、郡司浩平が3着の3連単も少々ゲット。グランプリは昨日のようにハッキリと覚えてんだよな。今年もグランプリを勝ち切り、来年の干支の「龍」にちなんで“昇り龍”になって新年に乗り込もうじゃねえの! さあ、予想をはじめるぞ!
まず、立川バンクは直線が長い。しかも! この時期は寒さが身に染み、バンク自体が重くなっているはず! つまりスピードタイプよりも「地脚・馬力型」にとって有利なバンクになる。直線の長さを考慮した作戦が功を奏するし、“大外一気”なんてことも起きるんだよね。
さて、「地脚・馬力型」を挙げれば、脇本雄太と新山響平、眞杉匠になるかね。清水裕友もその枠に入るか? 一方で「スピードタイプ」は深谷知広、ヤマケンになるだろ。古性優作は「総合力タイプ」で松浦悠士もこの枠だね。生粋のマーク・追い込み屋の慎太郎さんはどの枠でもない別枠ってわけ!
それでは気合を入れてレースを予想する。気がかりなのは「今年の脇本」をどう見るか?ということ。「良いのか、はたまた悪いのか?」と考えてもわからぬ。でも確実に言えるのは『昨年ほどではない』ということ。ここはひとつのポイントになろうよ。それでも本番では自分のレースをしてくるのが脇本雄太って男なわけだが。一旦ここで並びを整理する。
⑨脇本雄太-①古性優作の近畿、⑦清水裕友-③松浦悠士の中国、⑧新山響平-②佐藤慎太郎の北日本、単騎は⑤深谷知広、④眞杉匠、⑥山口拳矢となっている。初手は、誰も出なければ古性がスタートを決め脇本-古性で出ると見る。この後ろに新山-慎太郎さん、清水-松浦、単騎勢の眞杉、深谷、ヤマケンあたりで続くだろ(⇐⑨①・⑧②・⑦③・④・⑤・⑥)。
この展開なら勝負どころで動くのは眞杉ってことになり、ヤマケンか深谷が後を追っていそうだ。となれば、清水が切り、新山が逃げる展開になる。脇本はすんなり下げての8番手で構える。⇐⑧②・⑦③・④・⑥・⑤・⑨①の形だね。脇本はこの展開でも自分らしさを出し切り、一気叩きに行くだろう。新山の抵抗もあるだろうが、出切ってしまえば古性との直線勝負に持ち込める! ①=⑨が大本線。慎太郎さんが切り替えての①-②、清水に乗り突っ込む松浦への①-③までが本線予想と考える。
妄想車券は脇本と新山が真っ向勝負のもがき合いになるケースに存在する。2019は慎太郎さん、2020は和田健太郎、2021は古性優作。昨年は途絶えたが、グランプリに強運を発揮する「4番車」の復活があるかもしれない。脇本と新山が消耗し合えば、眞杉匠の一発! ここに深谷が乗っかり“逆転あり”の④=⑤、山口拳矢も侮れず④-⑥ってわけ。いやいや、これなら④⑤⑥のボックス車券を押さえたいよね。今年は単騎勢への期待が妄想の〆って感じかね。ウマい車券でも買い目を出すので、参考になれば!
今年もオレの御託にお付き合い頂き、ありがとうございました! 懲りずにまた来年もお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。